お知らせ・コラム

ボディワークの現場から

2018年7月7日  カテゴリー : ニュースレター 活用例

 

整体、アロマトリートメント、各種マッサージと、ボディワークと呼ばれる様々なセラピーが日本では広く普及しています。エネルギーセラピーであるヒーリングタッチは、様々な療法、セラピーとともに活用することができますが、中でもとても相性がよいのがボディワークです。英国式リフレクソロジー、アロマテラピー、タイ古式マッサージ、アレクサンダーテクニック、ヘッドマッサージなどを習得し、さらに、ヒーリングタッチも取り入れた独自のセラピーを提供しているHTI認定ヒーリングタッチ・プラクティショナー、中村則子HTSJ理事に、ボディワークへのヒーリングタッチの活用についてお話しを伺いました。

ボディワーク、そして、エネルギーワークへの目覚め

「友人からアロマテラピーを紹介する新聞記事を見せられて、こんな世界があるのだと、とても興味をもちました」中村理事が30代後半の頃のこと。早速アロマセラピーを学びはじめ、勉強が進むにつれて、『ボディ』がいかに大切かとういうことに気づいていったと言います。そして、興味は様々な療法へと広がり、勉強を続けながら、ボディワーカーとして歩み始めます。

身体の痛みを訴えてくる方、リラックスしたい方、ほぐれた身体の状態を知ってその状態を維持したい方など、多くのクライアントにボディワークを行ってきました。ボディに対して効果がある、とされるものを多々学んでいた理事でしたが、ある日、自身の身体の状態がアンバランスで何かが変だと感じることがありました。そんな時にエネルギーヒーリングに出会います。マッサージではなく、身体に手で軽く触れるだけの施術を受けましたが、「身体全体がふわふわ浮いた状態を初めて感じてびっくりした」とのこと。2回目の時、感情面に問題があったことに気づかされ、その後、数回受けることで身体のアンバランスさがとれて楽になったとのことです。

その後、縁があったヒーリングタッチのレベル1と2を続けて受講しました。そこまででよいかな、と思っていた頃、呼吸器系の難病にかかった実母の臨終の際にヒーリングタッチを行うという経験をします。容態が急変し、緊急入院をした2日目には意識が無くなりベッドサイドのモニターの数値も徐々に落ちていきました。「医師から覚悟するようにと伝えられた後、ヒーリングタッチを行いました。すると、看護師さん達もびっくりするほどに、モニターの数値があがってきて、呼吸も安定してきたのです。このワークを見ていた親戚も本当に驚いていました」と理事。その状態は一日維持されました。しかし、3日目に再び容態が悪化した時は、あまりにも苦しそうだったので皆で「もう無理しなくていいよ」と声をかけたら、その直後に息を引き取られたとのことでした。この経験を経て、理事は、ヒーリングタッチのカリキュラムを最後まで習得しようと決意したと言います。

ボディワークとヒーリングタッチの融合

「ボディワークの施術中に、必要な個所にヒーリングタッチの手技を取り入れています。最も多く活用しているのは、(マッサージの)施術後に行うマインドクリアリング(編注:思考を鎮め、リラックスを促し、集中力を高める手技)です」と中村理事。ヒーリングタッチを取り入れる一番のメリットは、「より深いリラクゼーションをもたらすことができること」だと言います。また、ヒーリングタッチと組み合わせることによって、「お客様がご自分で身体の痛みが他の原因によるものであることに気がつくことで、訴えていた箇所の痛みがリリースする(解放される)ことができる」とのことです。「お客様は、ボディワークの良さ、ヒーリングタッチの良さ、その違いを実感されるようで『ボディワークだけでもリラックスできるのだけど、ただ手を当てているだけなのにもっと深くリラックスできるのね~』とおっしゃり、多くの方々が、深い眠りに入ってしまう」(中村)

転んで顔面を強打し、右半分が腫れ、口も開けられない状態の方がいらした時のエピソードを話してくれました。「腫れもかなりひき、痛みも取れたからといらしたのですが、顔面をマッサージする状態ではなかったのです。その部位のオーラに大きな膜のようなものが覆っているように感じたので、途中でお客様に顔面にはヒーリングタッチを取り入れることをお伝えして、右半分、頭部から首にかけてヒーリングタッチを行いました。その後オーラを確認すると膜のようなものが無くなっていました。施術後、お客様の顔の腫れがかなりとれていた上に、ご本人が驚かれたのは、開けられなかった口が開けられたことでした。このようにマッサージができない部分にはヒーリングタッチを行うことで両方の相乗効果があるのではと感じています」(中村)

言葉で表現できないことへのヒーリングタッチの癒し

「ヒーリングタッチのみを施術をした際に、終わった後でお客様はしばらく泣いていらっしゃいました。そして、『気持ちが楽になりました』とおっしゃって帰られたことが一番印象に残っております。お客様の深い部分でヒーリングが起きたのでしょう」中村理事は、「ヒーリングタッチの良さは、言葉で表現できない部分でもクライアントさんが良さを感じてくださっていること」だと言います。さらに、ヒーリングタッチの癒しは、クライアントにのみもたらされるわけではないとのこと。「自分自身がヒーリングタッチを学んでいくことで自己成長させてもらっています。ヒーリングタッチを学び、実践を続けることで、言葉通り自分自身にもヒーリングをしていることに最近気がついてまいりました」(中村)

2014年に日本で学び認定ヒーリングタッチ・プラクティショナーになった最初のグループの一人である理事は、今後もボディワークとヒーリングタッチを組み合わせながら、クライアント毎のニーズに合わせた施術をしていくとのことです。「一人でも多くの方にヒーリングタッチの良さを経験していただき、このようなセラピーがあるということを一般の方々にも知っていただきたいと思っています。また、ヒーリングタッチが多くの医療機関、いろいろな場面で使われていくことを願っています」と話されました。

文・取材:戸田美紀

取材協力:中村則子


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