児童相談の現場にて
2018年9月20日 カテゴリー : ニュースレター 活用例
「フィールドリパタニング」は、ヒーリングタッチの入門ワークやコースワークで最初に習うヒーリングタッチのテクニックです。慢性的な不調や身体の特定の部位の損傷や痛みの軽減(肩、首、歯痛、頭痛、疼痛)や、感情的な抑鬱状態、怒り、不安、動揺、ストレスなどに活用できます。自分自身、または、クライアントの身体から少し離れたところのエーテル層で手のひらをなでおろすようにストロークを行い、エネルギーフィールドの滞りや密集をクリアにスムーズになるまで流していきます。
「フィールドリパタニング」は、朝の目覚めから、花粉の飛び散る季節、風邪が流行っている時期、何となく違和感のある時、イライラを感じる時、落ち着かない時、自分の回りのエネルギーがよどんでいる時、ワサワサしている時など、様々な状況、状態に使うことができます。
「入門ワーク」に参加されたある市役所の児童相談員の方は、虐待や家庭内暴力などの、親または子どもの相談などの仕事をなさっていました。熱心にお話をお聴きすればするほど、家に帰ってからも引きづっているような重だるいような何とも言えない感覚があり、スッキリしない日々を送られていたとのことでした。入門ワークで学んだ後、市役所で相談がひとつ終わるたびに、この「フィールドリパタニング」をご自身に実践されたとのことですが、心なしか次の方の相談にもしっかりと気持ちが切り替えられ、集中できるようになり、家に帰ってからも引きづっていない、ということに気づいたそうです。今ではその市役所の相談員の皆様が「フィールドリパタニング」を実践されているとのことです。何よりも自分の気持ちが落ち着く、と言います。
このエピソードが示すように、「フィールドリパタニング」は、境界線を強化し、ヒーリングタッチのセッションの後に行うクライアントのフィールドから「リリース(解放)」する役割も果たしているように思われます。手のひらをただ上から下へとなでおろすしぐさですが、セルフヒーリングとして「フィールドリパタニング」だけでも、さまざまな活用ができるのです。
自分を守るためにも、健やかに穏やかに日々を過ごすためにも、実践・活用してみましょう。
(事例は、ご本人の承諾を得て掲載しています。)
文:しばたあきこ