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ヒーリングプレゼンス vol4. 2018年10月(公開)

2018年10月16日

ハートセンタード・リビング

猛暑の季節が過ぎ、荒れ狂う台風をいくつも迎え、あたりは少しずつ秋の訪れを見え隠れさせています。度重なる災害で、多くの命が失われ、日常は壊され、悲しみが我が国を覆い続けています。

そのような状況に直面した時、辛い気持ちの中で何もできないままでいたり、また、身近な人、知り合いが辛い状況にある時、何もしてあげられずにもどかしく思ったりしている方も多いのではないでしょうか?そんな時に、私たちは何ができるのでしょうか。

ヒーリングタッチは、ハートに集中することを教えてくれています。もちろん、ヒーリングタッチは、ハートのスペースから行うケアですが、ハートのスペースにいるべきは、ヒーリングタッチを行う時に限ったことではありません。日々の生活の中でも、ハートのスペースにいられることが望まれます。それは、ハートは、全てのバランスポイントだからです。日々、困難なこと、辛いことに直面している私たちは、肉体、感情、思考、スピリットのバランスを崩してしまうことが度々あります。ハートセンターは、私たちに直面している状態の異なる側面を教えてくれます。ハートのスペースに入ることで、自身に起きている状況を客観的に観察でき、どのように対応したら、行動すればよいかを教えてくれます。

辛いと感じる時や何もできなくてもどかしいと思う時、呼吸を意識し、ハートセンターに向けてみましょう。ヒーリングタッチを行う時だけでなく、日々の生活で、ハートのスペースにいることを意識することで、自分自身がハートのスペースを回りに広げることができるのです。エネルギーの原則に従えば、自分自身の穏やかさ、バランスが、世の中によりよいエネルギーとなって流れていきます。この秋、ハートセンタードな生活を心がけることをお勧めします。

第22回エナジーヒーリングカンファレンス報告

戸田 美紀 HTSJ会長

ソウル・オブ・ヒーリング:バイタリティをワークに

HTSJが提供するヒーリングタッチ認定プログラムは、米国コロラド州レイクウッドに本部を置く、ヒーリングビヨンドボーダーズ(HBB)によって提供されています。HBBは、1996年にヒーリングタッチ創始者ジャネット・メンゲンによって設立された非営利団体ヒーリングタッチ・インターナショナル・インクの活動名です。そのHBBの22回目を迎える年次カンファレンスが、9月13日から16日まで、ミネソタ州プリモスで行われ、史上初めて、500名を超える参加者を迎えました。

今年のテーマは、「ソウル・オブ・ヒーリング:バイタリティをワークに」。キーワードは、私たちの存在の源である「ソウル」、全体であることを指す「ヒーリング」、いのちを継続する力である「バイタリティ」。そして、私たちの目的を達成するための行動を指す「ワーク」です。カンファレンスでは、この4つの言葉の関係性を理解し、ヒーリングと健康への理解を深めました。ロゴは、完全性、バランス、若返り、忍耐、博愛、コンパッションの象徴であるピーコック(クジャク)の羽です。

オープニング&認定ピニングセレモニー

HBBのカンファレンスは、木曜日の夕方から始まります。開会のセレモニーは、ネイティブアメリカン、アニシナベ族のヒーラーであり、シンガー、教育者でもあるドリーン・デイ(Dorene Day)さんによる”Water Song”。水の大切さを伝えるために2011年にネイティブアメリカンのグランドマザーたちが、47日間をかけてメキシコ湾から五大湖のスペリオル湖まで水を運んだイベント「マザーアースウォーターウォーク」のメンバーでもあります。アニシナベ族の言葉で謡う澄んだマントラにも近い ”Water Song”で、会場は厳かなムードに包まれ、クリアなエネルギーに変わりました。

続いて認定ピニングセレモニーが行われました。40名を超える認定プラクティショナーの前に、5名の認定インストラクターが、それぞれのメンターからピンをつけてもらいました。私は、インストラクターになって2年が過ぎていましたが、以来、初めてのカンファレンスだったので、メンター、アン・デイにピンを付けてもらいました。日本からは一人だけの参加だったこともあり、名前を呼ばれてすぐ、500名近い参加者から大きな歓声をいただき、思わず手を振ってしまいました。

基調講演

HBBのカンファレンスでは、毎年、大変著名な方を基調講演者としてお招きしています。今年は、まず、ヒーラーの中のヒーラー、「ザ・ヒーラー」と呼ばれたキプロス人のダスカロスを研究したキリアコス・マルキデス博士の講演から始まりました。社会学者として、自身の故郷であるキプロス島へテロリストの研究をしにいったところ、ダスカロスに出会い、そのヒーリングや宇宙観に興味を持ったとのこと。物理的な世界の裏にある現実の認識がますます重要になり、感覚、マインドの適切な活用、直観(認知的なフィルターがかかっていない直接的な知識)の統合が起きてくると言っています。社会学では、宗教はいずれなくなる、という考え方が以前にあったそうですが、宗教の教えの中には、十分、未来に残すべきものが見いだされる、ということで、現在では、キリスト教のスピリチュアリティも研究されている、とのことでした。

カンファレンスの締めの最終の講演者は、『光の輪』の著者、ロザリン・ブリエール師。ヒーリングも日々の生活も、面白可笑しくしなさい、と言うだけあって、終始、ジョークが絶えませんでした。主婦だった師が、エネルギーに目覚めた当時、人のエネルギーについての書物を260冊読んだそうですが、フィールドのサイズで同じことを言っているものはひとつもなかったと言います。人々の問題は、肉体の組織のエネルギーに蓄積されるため、ヒーリングは、肉体的なものである、とも。また、人と出会うことで、他者のエネルギーは自分のフィールドにダウンロードされるので、面白可笑しく生きるべき、とアドバイス。つまり、ネガティブなエネルギーを持って過ごしていると、それが他者に影響してしまう、ということです。また、現代人には足のあたりにエネルギーが見られない、というお話もありました。人のエネルギーに触れることは、その人の魂に触れること、という言葉が、最も印象に残りました。

『やすらぎの戦士』『ソウルナビゲーション』などの著書で、80年代のスピリチュアルブームを牽引したダン・ミルマン氏は、体操でオリンピック代表選抜を争った一流のアスリート。まず、椅子の上で逆立ちを披露するところから講演が始まりました。私たちは、日々、意味ある目標に向けて、より強くなり、より賢くなり、視野がより広くなり、成長していると言います。恐れや緊張がある時は、喜びのために興奮している時より、呼吸が浅くなり、エネルギー漏れも起きるとのことで、20分毎に身体を動かすように、とアドバイス。講演中にも20分毎に皆で立ち上がり、体をシェイクしました。ストレスの捉え方、対処の仕方、自信の付け方など、自己成長のヒントも沢山いただきました。

ミネソタ大学の統合精神科医であるヘンリー・エモンズ博士は、エピジェネティックス、神経発生学、神経可塑性の分野の科学的結果から「希望の科学」を解説されました。関係性コンサルタント、調停専門家であるデボラ・ゴールドバーグ博士からは、自身の本質を取り戻すためには、リスクが必要であること、また、自分の中にある愚かな、ダークな部分を表に出すこと、恐れから決断をしないこと、などの温かくも楽しいアドバイスをいただきました。ヒーリングタッチのインストラクターのボニー・ジョンソン氏とヴィッキー・スレーター博士からは、トラウマに対する4つの新しいチャクラコネクションの方法を披露していただき、椅子に座って実習もしました。

ワークショップ&朝のエナジーワーク

5つの基調講演だけでも盛沢山でしたが、金曜日と土曜日の午後と、日曜日の午前中は、選択制のワークショップ。ヒーリングタッチのテクニックから、他のエナジーワーク、ボディワーク、心理学的ワーク、スピリチュアルデベロップメント、ラフターヨガ、エンパワメント、創造性の開発、音楽、研究についてなどなど20種のバラエティに富んだ学びの場が提供されました。3つしか選択できなかったのが残念でなりません。私は、ヒーリングタッチのように優しいタッチで行う「筋膜リリーステクニック」のワーク、「ヒーリングタッチの研究」、ハートセンタードに生きる「ハートの戦士」のワークを受講しました。それぞれ全く異なるテーマでしたが、ヒーリングタッチの深みと可能性を学ぶに至りました。朝は、1日は、ダン・ミルマン氏による4分で行う「やすらぎの戦士」のワーク、その他の日は、ヨガ、気功、木の瞑想から選択。朝も十分に楽しむことができました。眠いからパ~スはもったいない。

ビジネス、ショッピング、そして、ディスコ!

ビジネスミーティングでは、しっかりと会計と現状報告。現在の会員数は、1,119名。認定インストラクターは128名、認定プラクティショナーは、1,200名を超えるとのことです。認定プラクティショナーのうち55%は非会員とのことでした。各委員会の委員の紹介や、新たに設置されたプロフェッショナル・デベロップメント委員会の活動計画などなど、HBBは非営利団体としてしっかりと活動していることを再確認し、心強く感じました。エキジビターも20組近く出展しており、本や石、インスピレーションから生み出されたエナジーアート、オーラ写真、電磁波から守るアクセサリーなど、多くの人がお買い物を楽しんでいました。土曜日の夜は、ライブソウル系バンドによるディスコ!ヒーラーのイメージが一転するほど、皆、かなりクレイジーになって踊っていました。

500名近い人々と共有した3日間でしたが、ハートセンタードなヒーリングタッチ・コミュニティだと、そんな人数がいたようには思えないほど、心地よい空間でした。多くの仲間にも出会えて、また、情報交換も沢山でき、これまでに体験したことがないほど充実したイベントでした。

来年は、コロラド州で開催です。

コラム:HBBインストラクターミーティング

夕方からカンファレンスが始まる木曜日は、朝から夕方まで、インストラクターミーティングが開催されます。大ベテランから、トレーニング中のインストラクターまで、今年は、80人近いインストラクターが集結しました。

カンファレンス中もそうでしたが、インストラクターミーティングでも、各セッションは、まず、瞑想から始まります。

最初のトピックは、理事会の決定事項や業務連絡。まずは、認定プラクティショナーの認定基準と更新基準の変更が発表されました。認定プラクティショナーの認定基準は、全体的には少し楽になっていますが、認定するためのよりよい基準への望ましい変更のように思いました。また、ヒーリングタッチのコースワークに対する他団体の継続教育単位については、新たに米国のチャプレンの団体の教育単位として認定されたとのことです。ヒーリングタッチのコースワークや、ハートセンタードネスへの信頼が、さらに高まったと言えるでしょう。

次に、「許しのエネルギー論」というタイトルでのお話と瞑想。平和、穏やかさは、今の瞬間にのみ存在するといい、その中で、許しを行うことで、力(パワー)を取り戻すことができるというメッセージは印象的でした。「許し」に集中した瞑想は、心を柔らかくし、広げ、涙を誘うものでした。インストラクターになっても、大ベテランであっても、常に自身に向き合い、「許し」という、ともすると無意識的に避けてしまうような課題もおろそかにせずに取り組む、というヒーリングタッチ・コミュニティの真摯さを感じました。

「ホリスティックケアにおけるレガシープランニングとキャリア地図」では、ヒーリングタッチとともに、ホリスティックケアの名のもとに私たちは何をやっているのか、何をしたいのか、どうやっていくのかをクリアにする方法論が解説されました。「聖なる幾何学」では、世界の様々な文化に点在する幾何学の神秘とその意味を追って旅したインストラクターが沢山の写真とともに、ゾクゾクするような幾何学模様を説明してくれました。「アドバンス・プラクティス」では、以前、コース外で教えられていた「アドバンス・テクニック」を含め、プラクティショナーの実践から見いだされたより効果的なテクニックや知恵を共有していこう、ということが提案されました。テーブルごとに話し合って、最後に全員でシェア。このような話し合いから、いずれ、「アドバンス・コース」などが生まれるのではないか、と思われます。期待大です。

最後は、初期の時代から、ジャネットともにヒーリングタッチを広め、こんなにも広く普及させてきたHBBのレジェンド4名によるトーク。ジャネットに半年間付きっきりで様々な教えを得た体験を「White Shadow」にまとめたテキサス大学看護学教授のダイアン・ウァーデル、ヒーリングタッチが生まれる前からジャネットともに活動した、HBBの無条件の愛、アン・デイ、ヒーリングタッチにブルー・ジョイの教えを根付かせた真のハートセンタードな、マイラ・トヴィ、そして、オーストラリアの大地から、ヒーリングタッチをしっかりとグラウンディングさせるロザリィ・ヴァンアーケン。ヒーリングタッチ初期の苦労や素敵なエピソードを沢山共有していただきました。4人とも、ハートが本当に大きく、愛あふれていて、そこにいるだけで心地よい空間でした。これこそ、私が、日本にもたらしたいものだ、と改めて感じたのでした。

文: 戸田美紀 CHTP/I

ヒーリングプレゼンスという学び

大木恵美子 看護師

緩和ケア病棟には、積極的治療をあきらめたくないという思いを持った患者さんやそのご家族が来られるケースは多いです。数年間、信じて行ってきた治療をできないと告げられ、身体的な苦痛から自宅で過ごすことが困難な状態となり、心積りを熟考する間もなく入院しなくてはならない気持ちを想像すると、私は言葉が出ません。何故かというと、一般的に緩和ケア病棟の特質を知って選んで来院される方は少なく、「医者に見捨てられた」「一番望まなかった場所に入れられた」「治療できない=もう生きられない」「緩和ケア病棟=死ぬ場所」というイメージを持つ方も多いのです。「死ぬのを待つだけか?」「何をしていいと言われても、こんな状態で何をしていいかわからない!なにもできるわけがない!」と声を荒げる方も少なくありません。このような出会いの場面から、看護師としてどのように信頼関係を築いていけばいいのでしょうか?

ある40代の男性が、がんセンターから緩和ケア病棟へ転院してこられました。まさに前述したような流れでの入院でした。身体的にも観るからに辛く、心理的にもふさぎ込み、家族と部屋に閉じこもっている状況でした。

しかし、疼痛や呼吸困難感の症状コントロールのために麻薬を持続的に使用し、身体的な苦痛が軽減されると「リハビリしたい」と言い始めました。そして、少しずつ部屋の外に出て来てくれるようになったのです。聴けば、彼の大好きなアーチストのライブのチケットをご家族が準備していることがわかりました。“車いすでもいい、ライブに行きたい。”という希望を持ったのです。

時が流れ、彼は経口摂取が完全にできなくなり、日常生活動作や排泄の援助を自ら受け入れていきました…それでも“ライブに行きたい”という思いは手放しませんでした。穏やかながらも強い意思が感じられ、ご家族も友人も看護師たちもそんな彼の希望に寄り添い過ごしていました。

ある日の夜、彼の浅い呼吸に対してヒーリングタッチで呼吸介助をしながら寄り添っていると、ご家族や友人が大勢面会に来られました。私は、面会者に配慮し席を一旦外そうとしたのですが、彼は「行かないでいい。いてほしい。レスキュー(薬)を使うと寝てしまう、そうしたらしっかり話せない」とささやくように言ったのです。

実際には話す体力は無く、彼はご家族や友人たちの話をただただ聴いて微笑んでいるだけでした。彼の大好きなアーチストの曲が流れる中、ご家族は日常的な会話をしていました。彼は一度も笑顔を崩しません。その場にいる全員も笑顔でした。直感的にエネルギー的な視点で観察してみると、彼とだけでなくそこにいるすべての人とエネルギー的につながっていると感じたのです。“癒しの場”という言葉が浮かびました。穏やかな祈りのようなハートのエネルギーでバランスされていると感じたのです。40分ほどでしたが、いつもひっきりなしに鳴っているナースコールがその時は一度も鳴りませんでした。他のスタッフがヘルプしてくれていたおかげです。感謝があふれました。

ヒーリングタッチのマインドで患者さんや家族に寄り添うことで、いつもの職場の場の空気がぐっと素敵に見えた瞬間でした。

その後数日して、彼は言葉、呼吸、そして身体も手放していきました。しかし、“ライブへ行く”という望みは家族に引き継がれました。後から思えば、彼は家族のためにその希望の光を持ち続けていたのかもしれません。

人間は年齢や状況に関係なく身体を持ち続けている間は成長し続ける存在である事、そして一人一人が希望の光を持っている存在である事を、改めて教えてもらった体験でした。看護ケアの範囲内でそれに「きづいて・わかって・まもること」、「心身魂のバランスを整えていくこと」の大切さを学べました。

人は誰もがヒーラーなのだということや、ヒーリングプレゼンスとは何なのかというヒントを得られた時間だったように思います。

皆さま、出会ってくれてありがとうございます!!

ヒーリングタッチの実践
アロマハンドマッサージ・ボランティア活動から

アロマハンドマッサージのボランティアで、高齢者施設に伺った時のことです。デイサービスでいらした脳梗塞を患ったご主人が、奥さまの押す車椅子で参加されました。その方は、後遺症として多くみられる運動障害である片麻痺と、言語障害の失語の症状がありました。固く握りしめられたその手は、一見アロマハンドマッサージができる様子は見られなかったのです。そんな中、奥さまは「これでは、アロママッサージはできませんよね?」と悲しそうに訴えられました。

しかし、その時何故だか私はとっさに返答していました。「大丈夫ですよ」と・・・・。

ご主人は、車椅子の膝の上にのせたクッションの上にその手を置きました。そして私は、アロマオイルをつけた手で優しくその手を包み込んでいました。今日のお天気や何を召し上がったのかとか、たわいもない日常の会話を、目を見つめて微笑みながらゆっくりとお話ししました。時折、ご主人から返答や相槌らしきものが返ってきましたが、内容は聴き取れませんでした。そんなこんなで15分~20分くらいでしょうか、ヒーリングタッチのホールディングを行っていましたところ、頑ななこぶしが緩んでくるような気がしました。

そうして「ずいずいずっころ橋」のように、そっとわずかな隙間から指を入れてみました。なんということでしょう。ゆっくりではありますが、こわばった指が、手が、ゆっくりと1本づつ広がっていくではありませんか!?私は、「すごいですね~。開きましたよ~」と感動して涙声でご主人に伝えると、奥さまも一様に涙声で「開いた!できた!」と、もうそこは、感動の渦!ご主人も微笑まれていました。

ゆっくりとゆっくりと1本1本開いて行くと、今までの滞りらしき塊りがボロボロとでてきました。そしてその手のひらにヒーリングタッチのホールディングとその指にハンドマッサージを施し、時間こそ長く費やしたものの、その温かな空気感、しあわせ感はもう計り知れないほどの穏やかな優しいエネルギーに包まれているのでした。

最後に「終わりましたよ。よかったですね」の声掛けに対して、ご主人は、ゆっくりではありましたが「あ・り・が・と・う」と聴きとれる声でお礼の言葉を返してくださいました。奥さまは、大声で施設中に聴こえるような声で「ありがとう!と言ったよね!聞いたよね!しゃべったよね!」とそれはそれは、大喜びで、ご主人もウルウルしながら満面の笑みを浮かべていました。

そんな光景をみていて、心を揺さぶられずにはいられませんでした・・・。本当にご夫婦で大変な日々を過ごしながら、リハビリや施設の送迎や介護などでホッとすることも少なかったのだろうな~などと、短い瞬間にこのご夫婦の喜びから伝わってきて、私自身、貴重な感動の1ページになるような体験を与えてくださったことに、感謝したい気持ちでいっぱいになりました。施設中、そして、他のボランティア仲間も一斉に拍手が沸き起こったのは言うまでもありません。

この日の夜、自身を見つめながら、私のやりたかったこと、これからの方向性も見つけられたような気がしました。ヒーリングタッチを学んでいたからこそ、できたこと。それは、ただ技術だけではなく、ハートからのケア、そっと寄り添うこと、最良のことを意図することなどなど、本当にヒーリングタッチを学んでいてよかった・・・・と心から感じたハートに刻まれた私の大切な体験のひとこまとなりました。

文: しばたあきこ CHTP

お知らせ

HTSJ 2018 スケジュール

10月13日 テクニックレビュー(アドバンスIテクニック)
10月21日 ホリスティックヘルス塾
10月27日 練習会
11月10日 練習会
11月17日‐18日 ヒーリングタッチ・アドバンスII
11月22日‐25日 ヒーリングタッチ・プラクティショナーII
12月2日 ヒーリングタッチ入門ワーク
12月15日 練習会

HTSJ 2019 スケジュール

1月26日‐27日 ヒーリングタッチ・ベーシック
4月20日‐21日 ヒーリングタッチ・ベーシック
5月18日‐19日 ヒーリングタッチ・アドバンスI
7月27日‐28日 ヒーリングタッチ・ベーシック
10月26日‐27日 ヒーリングタッチ・ベーシック
11月30日‐12月1日 ヒーリングタッチ・アドバンスI

*練習会またはテクニックレビューは、毎月1回、その他、ヒーリングタッチ入門ワークや体験会 を予定しています。詳細が決まり次第、お知らせメール、WEBサイトにて告知いたします。

HTSJ会員更新手続きのご案内

2017年度及び、2018年度8月末日までにHTSJに入会された方の会員有効期限は、本年12月31日です。HTSJ会員を継続をされる場合には更新手続きが必要となります。継続される方は、12月中旬くらいまでを目途に年会費3,000円をお振込みいただきます。別途ご案内メールを送付いたしますのでよろしくお願いいたします。

ボランティアスタッフ募集

HTSJでは、ボランティアスタッフを募集しています。作業時間や内容は、ご希望やスキルに応じます。作業分野としては、①各種講座運営、②企画、③広報・宣伝、④経理・財務、などです。ご応募、ご質問は、お問い合わせフォーム にてご連絡ください。

☆会員の皆様からの寄稿をお待ちしております。

ヒーリングタッチの実践、応用、練習会の体験など、是非、お寄せください。
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Healing Presence  –HTSJ会報誌- 年4回発行
編集チーム しばたあきこ、戸田美紀、中村則子、古川綾子

 


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