ニュースレター

ヒーリングプレゼンス vol.2 2018年4月(公開)

2018年5月3日

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桜の季節も過ぎ、新しい年度を迎えました

仕事や家庭環境、生活が変わった方もいらっしゃると思います。新しい学びを始める方もいらっしゃると思います。

HTSJでは、いよいよ今年のコースワークが始まります。今月4月21日-22日に、ヒーリングタッチ・ベーシックを開催します。そして、7月のベーシック、9月のアドバンスI、11月のアドバンスIIと、今年は、一年でベーシックからアドバンスIIまで学ぶことができます。

皆様の新たな学びや復習、セルフケアやご自身の振り返りのために、是非、ご活用ください。

東京中心ではありますが、練習会も数箇所で定期的に行われています。これまで練習会に参加されていない方も大歓迎です。練習や復習のみならず、月に一度のエネルギー・メンテナンスのために、是非、ご参加ください。

エネルギーケアを続け、心軽やかに春の美しい季節を楽しみましょう。

ヒーリングタッチって何? その2

ヒーリングタッチとは何か。

前回は、ヒーリングタッチが基づく「ホリスティックな見方」と「看護診断手順」についてお伝えしました。今回は、ヒーリングタッチが他のエネルギーセラピーと一線を画しているとジャネット・メンゲンが言う「ハート中心」について書いてみます。

ヒーリングタッチは、ハート中心のバイオフィールドセラピーです。これは、ヒーリングタッチが、ハートのスペースから行うセラピーであることを意味しています。

ハートのスペースとは何でしょうか?

ハートの4つの属性

ハートのスペースとは、ハートセンター、すなわち、ハートチャクラの空間のことですが、皆さん、ブルー・ジョイ医師を覚えていますか?

ジョイ医師は、チャクラコネクションやスパイラルメディテーション、そして、ハート・トゥ・ハート瞑想を開発したアメリカの内科医であり、ヒーラーでもありました。日本語に翻訳されていませんが、”Joy’s Way”や”Avalanche”などの書籍で、エネルギーワークや、いわゆる、癒しの旅路(ヒーリンングジャーニー)について著しています。

そのジョイ医師は、ハートセンターも、肉体の心臓のように、4つの部屋を持つ、と言います。その4つの部屋とは、

Compassion:    思いやり
Innate Harmony :   内在する調和
Healing Presence :  癒しの存在
Unconditional Love: 無条件の愛

です。これは、ハートセンターが持っている「質」なのですが、実は、誰でも持っている「質」でもあります。

思いやり、と和訳しておりますが、元の英語は、コンパッション(Compassion)です。コンパッションは、「受難」を意味するパッションを共にする、という意味合いがあります。これは、他者を直接に知る能力であり、苦しみを分かち合い、その苦しみを緩和したいという思いの中で実現されるものです。他者を自己のように認識する能力であり、「他者を先入観無しに耳を傾ける」ことを可能にします。

ハートセンターは、もともと全てと「調和」しています。何の苦労もなく全てと調和しているのですが、それは、羽毛のような軽やかさとして体感されます。

ハートセンターは、また、癒しの存在そのものです。ハートのスペースには癒しの力が備わっています。ヒーリングプレゼンスは、癒し、調和し、高め、私たちの源にある意図と私たちを整列させることで、心身の能力を回復させるのです。

そして、ハートセンターは、無条件の愛の源でもあります。無条件の愛は、一瞬よりも永遠よりも前に存在するもので、すべてのものを一つにし、力を愛に変容するものなのです。どのような人、どのような立場にいる人に対しても、条件を問わず「愛」を持って接するとができるのが、ハートセンターです。

ジョイ医師は、これらの4つのハートの属性に対して開かれると、「無私の奉仕」が達せられる、と説明しています。

すでに私たちの中に備わっているこれらのハートの属性に基づき行うのがヒーリングタッチです。

セラピューティックなプレゼンス

ホリスティックな癒しは、「完全にプレゼンス」である時に起こるものです。プラクティショナーがクライアントとともに「完全にプレゼンス」である時、信頼と安全のレベルが高まります。

「プレゼンス」とは、今、ここにあること、過去や未来への意識を持たず、今のこの瞬間にだけ意識を向けることを指しますが、ヒーリングタッチでは、ヒーリングタッチのベーシック(旧レベル1)で学んだ「プラクティショナーの準備」におけるセンタリングで、この状態に入っていきます。

完全なプレゼンスは、物理的な距離に関わり、見る、観察する、触れる、聞く、行うというスキルを伴う物理的なプレゼンスと、聴く、共にいる、ケアする、共感する、批判なしにいる、受け入れるというスキルを伴う心理的なプレゼンスの両方が必要になってきます。これは、共感を具現化していることであり、ケアリングの基盤をなすものです。

ヒーリングタッチでは、このプレゼンスを経て、さらに、セラピューティックプレゼンスの領域へ入って行きます。セラピューティックプレゼンスは、スピリットとスピリットのつながりを伴います。センタリング、グラウンディングに加え、「ハートのスペース」に入り、ハートとハートをつなぐことで達成されます。ヒーリングタッチが、ハート中心に行うセラピーである理由です。これには、意図性、直感的認識、イメージング、つながりのスキルを必要とします。

セラピューティックプレゼンスにおいて、プラクティショナーとクライアントの間では、変容的でスピリチュアルな質のエネルギー的交換が起こります。相互作用を超えて、トランスパーソナル(超自己的)なレベルへと移行していきます。平和で、心地よく、調和的に感じ、治療目的を超えた癒しが起こります。

ヒーリングタッチは、このレベルの癒しを行うことを目指しています。ヒーリングタッチのコースワークは、これらのスキルを培い、高めていく学びなのです。

ヒーリングタッチのセッション・フレームワーク(ヒーリングタッチ基本手順)におけるプラクティショナーの準備(センタリング、グラウンディング、アチューニング、意図の設定)が、ヒーリングタッチの根幹を成すものであることが理解されたのではないでしょうか?

これらの知識を頭の片隅に置き、引き続き、実践を続けてくださいね。

Just Do the Work!

文: 戸田美紀

ヒーリングタッチの還元のかたち
―2017年度総会報告から2018年度に向けて―

去る2018年2月4日の晴れやかな立春の日、特定非営利活動法人日本ヒーリングタッチ協会通常総会が開催されました。2017年の事業報告および収支決算、2018年の事業計画および収支予算を含めた全ての議案が、ご出席者と委任状の過半数の承認を得て、滞りなく終了できましたことを改めてご報告させていただきます。

 

NPO法人となっての初年度2017年、協会は新体制の構築に多くの時間を要した一年でありました。そして、二年目となる2018年度は、組織としての体制を更に整備し洗練させていくとともに、この秋、日本では4年ぶり2回目となるプラクティショナーⅡ(旧レベル5)の開催も予定されていることから、次世代の育成をも大切なテーマの一つとして、方向性を描いています。

また、今後の協会運営にはマンパワーの拡充も課題となっております。活動の安定と充実のためには、運営委員としての広報、運営、IT、経理などなど、会員の皆様が得意とするあらゆるスキル一つ一つが貴重であり、様々なコミットを心からお待ちしております。

…と定型のご報告とお願いをいたしました後ではありますが、非営利を冠しているNPO法人の運営のサポートに、皆様からそれぞれの貴重な能力や時間を少しでも自発的かつ楽しんでご提供いただくためには、より何かが必要であろうとも感じます。

それは、ヒーリングタッチの学びが、スチューデントの皆様それぞれの人生に統合され意味のある一部として‘還元’されているという実感や、ヒーリングタッチを地域で実践できる場を確保し、確かに社会に‘還元’出来ているという充実感などかもしれません。

2018年は‘還元’というキーワードを温めながら、一つ一つの活動を楽しみつつ大切に積み重ねていきたいと思います。新年度もよろしくお願いいたします。

文: 古川綾子

会員の活動

まちゼミでヒーリングタッチ

東急大井町線の尾山台は、自由が丘と二子玉川の間に位置する閑静な住宅地ですが、商店街はとても充実していて、いつも活気にあふれています。

私はそこでハーブとバッチフラワーのカフェを営んでいます。「活気あふれる」というのは、ほぼ毎月のようにイベントが行われていることからもご想像いただけると思います。

イベントのひとつに「まちなかゼミナール」、通称「まちゼミ」があります。これは、お店の人が講師になって専門知識やコツを(基本的に)無料で教えるというもので、過去に5回開催されています。

私は第4回目の2016年より、この「まちゼミ」でヒーリングタッチの紹介講座を開いています。ヒーリングタッチの特にセルフケアを中心とした内容で、定員6名という少人数なので、おひとりおひとりのお顔を見ながらお伝えしています。2016年は15名、2017年は9名の方が受講してくださいました。

他の施術同様、ヒーリングタッチは受ける側はもちろん、施術する側も気持ち良くてエネルギーが高まります。そして、ヒーリングタッチをしていると、心も自然に鎮まってきます。相手の方の最良を意図しながら施術を続けていくうちに、静かにわいてくる気持ちがあります。その方を大切な存在、大切な魂と思う気持ちです。その方の魂と触れている(実際に手で触れなくても)と思うと、私自身の魂が震える、そんな感じがするのです。

こんなヒーリングタッチを一人でも多くの方に知っていただきたくて、「まちゼミ」で紹介することにしました。セルフケアとして、そしてご家族や親しい方のために使っていただきたいと思うからです。

「まちゼミ」に参加してくださった方は、皆さま、真剣かつ熱心に受講してくださいました。そして、たくさんのうれしいコメントをいただきました。

「とても心地よくて楽しかったです」
「とても気持ちよくて、効果があることを実感しました」
「毎日の生活に生かしていきたいです」
「日々の生活にすぐ生かせる内容で、周りにも教えてあげられます」
「普段の生活に簡単に取り入れられ、役に立つことが学べてとてもよかったです」
「一生活用させていただけそうな貴重なお話でした。家族にもやってみたいと思います」

これからもヒーリングタッチをお伝えし続けていきます。

文: 鈴木幸子 
   マウント・バーノンの風   http://mountvernon.jp/

ヒーリングタッチの実践

触れないヒーリングタッチ

私 「ヒーリングタッチには、優しく触れながら施術する方法と触れないで施術する方法があります。どちらが良いですか?」

クライアント 「何か差はあるのですか?」

私 「エネルギーセラピーでは、どちらも同じですよ」

クライアント 「じゃあ・・・・」

ヒーリングを始める前にお聞きすること。みなさんもお使いだと思います。触れない施術って本当に同じなのでしょうか?ずっと前からの疑問です。触れれば触れた感触が施術者とクライアントにあります。物理的に触れれば施術者の手のひらの温度も感じます。触れない場合は、クライアントは施術者の手がどこにあるのか「わからなくて不安」とおっしゃることもあります。

実は私、最近「触れない施術」を意識しています。私は男性ヒーラーとして、普段ほぼ触れません。ただ、足、足首、膝、肘、肩などには、触れる施術では触れていました。「触れないでやってください」と言われたことがきっかけで、足首にも触れない完全に「触れない施術」を試してみました。それ以来、練習の時は『触れないHT』の施術を意識しています。

チャクラコネクションでも足首を意図して触れずに始めます。チャクラスプレッドでは、最後に手を取るところも触れません。さすがに、ノエルズマインドクリアリングは、触れずにはできません。ということで触れない施術に、マインドクリアリングは入れていません。ただし、その代わり他のテクニックで、触れずに施術しています。

さて、差はあるのでしょうか?

私は「ヒーリング」そのものには差はないと感じています。ただ、その過程が異なるためヒーリングを受ける方の受け止め方は変わります。

「ヒーリングタッチってやっぱり素晴らしい。でもいつ始まったのか全くわからなかった。」が多くの方の感想です。ある意味何が起きているのか「不安」もあるのかと思います。その反面、全く触れないので、クライアントを意識させてしまうこともないかとも思います。つまり、施術中に触れてしまうことにより、起こしてしまうということもありません。

施術側に差はあるのでしょうか?

実はこれが大きな発見です。今までクライアントに置いた手を、単に離して触れないのではなく、ちょっとした意識の違いがあります。多分、手が離れているだけでは、ヒーリングの効果は現れないかもと私は思っています。肝心なのは、エネルギーがつながることです。よく講師が言われる「Extended(のびる)」ということでしょうか?

では、何がどのように伸びていくのでしょうか?

これは人により様々な違いがあると思います。私が感じているのは、私の手のひらから『アイスクリームコーン』のようなものが伸びていき、それが施術のポイントに届いている感じです。小さなアイスクリームコーンの時もあれば、工事現場に置いてある三角コーン(パイロン)のように大きな時もあります。

もっと視覚的に表現すると、私の手から伸びているコーンがクライアントのチャクラに届いている。私のコーンがチャクラに触れ、ゆっくりとエネルギーが流れ、徐々に、ゆっくりと回りだす。そんな感じです。私のエネルギーが「そこ」につながることを意識します。ここで、回すことを意識すると次のステップになるのだと思います。

触れることを前提としたテクニックの中では、「触れない施術」が難しいものもあり、限界もあります。ですが、「触れないヒーリングタッチ」をみなさんも試してみてください。新たな発見があるかもしれません。

私は毎月HTSJで主催している港区での練習会に参加しています。一度参加して、一緒に『触れない施術』を練習してみませんか?

文: 中野徹

お知らせ

HTSJ 2018 スケジュール

4月21日‐22日 ヒーリングタッチ・ベーシック
4月28日 練習会
7月28日‐29日 ヒーリングタッチ・ベーシック
5月26日 練習会
9月29日‐30日 ヒーリングタッチ・アドバンスI
11月17日‐18日 ヒーリングタッチ・アドバンスII
11月24日‐25日 ヒーリングタッチ・プラクティショナーII

*練習会またはテクニックレビューは、毎月1回、その他、ヒーリングタッチ入門ワーク、体験会 を予定しています。詳細が決まり次第、お知らせメール、WEBサイトにて告知
 いたします。

役員再任

2018年3月31日の任期満了に伴い、定款に従い理事会にて、役員の再任をいたしました。
理事: 戸田美紀、近藤浩子、しばたあきこ、古川綾子、中村則子
監事: 中野徹

受講料改訂

本年2月1日より、本部ヒーリングビヨンドボーダーズの登録料が改訂されたことに伴い、HTSJは、本年5月以降のコースワークの再受講費を一部改訂いたします。
・改訂前(税込み): 一般27,000円 会員21,600円
・改訂後(税込み): 一般32,400円 会員27,000円

ボランティアスタッフ募集

HTSJでは、ボランティアスタッフを募集しています。作業時間や内容は、ご希望やスキルに応じます。作業分野としては、①各種講座運営、②会員管理業務、③企画、④広報・宣伝、⑤経理・財務、などです。ご応募、ご質問は、お問い合わせフォームにてご連絡ください。

☆会員の皆様からの寄稿をお待ちしております。

ヒーリングタッチの実践、応用、練習会の体験など、是非、お寄せください。
ご投稿、ご連絡、お問合せ先 お問い合わせフォーム

 

Healing Presence  HTSJ会報誌 4回発行
編集チーム:しばたあきこ、戸田美紀、中村則子、古川綾子、中野徹


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