ヒーリングプレゼンス vol.16 2021年10月(公開)
2021年10月21日
目次
コアライトヒーリング
コアライトヒーリングとは、バーバラ・アン・ブレナンの最新の著作の原題です。今年3月には、待望の日本語訳が『コアライトヒーリング:究極の癒しの手』として出版されました。毎月行われているHTSJのZOOM勉強会では、昨年からコアライトヒーリングを1章ずつ学んでいます。
コアライトヒーリングでは、私たち各自の存在の中心(コア)にある「コアエッセンス」から生まれる創造のエネルギーを理解し、癒し、解放して活かし、望み通りの生き方を創造する方法が解説されています。望み通りに生きるためには、自分自身の存在を深く見つめ、親しむことが必要である、といいます。 よい面だけではなく、心の闇とも向き合い、コアエネルギーを解放するために、魂が切望することに従い、より深い光の源と愛と、自分自身の中にある生命を尊ぶことを学んでいかなくてはなりません。
簡単なことではありませんが、癒し・ヒーリングとは、魂(本当の自分)が望むことを生きていくことにほかなりません。生きづらい社会と言われていますが、その中でより心地よく生きていくために、これまで以上に癒し・ヒーリングを深めていく必要があるのかもしれません。ヒーリングとは何か、思い巡らすだけで、穏やかな時が過ごせるような気がします。
遠隔で行うヒーリングタッチ
ヒーリングタッチのカリキュラムにおいては、遠隔で行うヒーリングを学ぶことはありません。しかし、ヒーリングタッチでは、エネルギーは時空間を超える特質があると捉えております。目の前にいるクライアントさんに直接触れなくてもヒーリングタッチを行うことができるように、クライアントさんが離れたところにいてもヒーリングタッチを行うことができます。長引くコロナ禍において、対面でのセッションを控えている方々もいらっしゃると思いますが、遠隔でヒーリングタッチをすることができます。今回は、遠隔で行うヒーリングタッチについて考えてみましょう。
遠隔で行うヒーリングタッチの実践
今神早苗 アロマセラピスト ヒーリングタッチ・プラクティショナー
大木恵美子 HTSJ理事 看護師 HTI認定ヒーリングタッチ・プラクティショナー
昨年の3月から、オンラインでの交換セッションや練習会を細々と行っています。
新しい生活様式を模索する中で、ヒーリングタッチ(以下、HT)を対面で受ける機会が少なくなってしまいましたが、オンラインでも「継続して実践する事」により、ヒーラー役としてもクライアント役としても体感を感じられるようになってきました。エネルギーワーク特有のなんとも表現出来ない癒しの感覚やリラックスの時間を、オンラインの遠隔HTでも感じられることは有り難いのと、同時に「Just do the workですね。」と2人で話をしていたところでした。
そこで今回、遠隔HTの経験を通しての感想や気をつけている事などを一部まとめてみました。
実践の仕方は、参加者の方達と相談しながら工夫をして進めています。オンラインであっても対面の練習会や交換セッションと基本的には同じです。しかし、施術中の体の動きや表情をタイムリーに観察出来ない分、フィードバックの時間には体感した事や実践したテクニックなどについて話し合う事も大切にしています。感じたことやエネルギーアセスメントに耳を傾ける事でお互いにとっての気づきにつながり、ホリスティックヘルスに向けたセルフケアにも活せます。
ヒーラー役の時に、対面で実践する時よりも強く意識をして心がけていることがいくつかあります。ポストアセスメントが終わったらしっかりとクライアント役のエネルギーフィールドから離れる事、クライアント役の全てやヒーリングをサポートしてくれた存在へ感謝をする事、自分の全てにも感謝をする事、クライアント役にはしっかりとグラウンディングしてもらう事などです。対面の時のように身体に直接触れる事が出来ず目が届かないので、声掛けを工夫し「急に起き上がらずまず足を感じてください、足を少し動かしてください、伸びをしてください、深呼吸をしてください」などと呼びかけています。
遠隔HTは、HTのコースワークのカリキュラムに組まれていません。しかし、プラクティショナーのクラスで私たちが取り組んだ課題の100症例には遠隔HTも認められており、コースワークを修了した後も機会があれば練習するようにとインストラクターから勧められていました。対面でも遠隔でも、必要な方にHTを提供出来るようコツコツと経験を積んでいきたいと思います。不慣れではありますが、一緒に練習をしたい方はお気軽にご参加ください。
今回、当協会会長の戸田美紀に遠隔HTの進め方について改めて確認したところ、英語のテキスト『Healing Touch:Enhancing Life Through Energy Therapy 』の303〜308頁にもその手順が書かれており、遠隔でも対面でもヒーラーの準備やフレームワークは同様であることや、エネルギーワークとしてむしろ推奨しているという意見を聞く事が出来ました。
遠隔ヒーリング 『Healing Touch: Enhancing Life Through Energy Therapy』
ヒーリングタッチの学びにおいて副読本になっている『Healing Touch: Enhancing Life Through Energy Therapy』の中には、遠隔ヒーリングについて書かれている節があります。その中から、遠隔ヒーリングのポイントをご紹介します。
・許可:遠隔にいる人であっても、ヒーリングタッチの許可をクライアント本人からいただくことが必要です。たとえ家族が
望んでいても、本人が望まなければ、それは尊重しなければなりません。
・時間: 遠隔ヒーリングは、数分の短いものから、1時間の深いセッションまで行うことができます。
・プラクティショナーの準備:遠隔ヒーリングにおいても、必ずプラクティショナーの準備を行います。
・短いセッション: 施術者は、ポジティヴな意図、または、白い光の泡の中にクライアントを置き、無条件の愛と癒しのエネルギー を送ること、クライアントにとって最良を意図することに集中します。同時に、そのエネルギーが、必要な方法でクライアントが 受け取ることを意図します。痛みの管理のテクニックのように、特定な意図を設定することもできます。クライアントは、エネル ギーが入ってくる感じを受けるかもしれません。それに続いて、穏やかさやリラックス感、光のサポートの暖かい感覚を受ける かもしれません。ぬいぐるみを使って、それがクライアントであることを意図しながら、ヒーリングタッチを行うこともできます。
・フルセッション: 施術の直前か事前にクライアントのインテイクを行います。続いて、エネルギーアセスメント、問題認識、相互
目標、計画、介入、評価と通常セッションと同様に、ヒーリングタッチ・セッションフレームワークの手順で行います。
通常のヒーリングタッチ同様に、いかなる症状においても、早い段階でエネルギー的な介入を行うと、必要な範囲で、より早いヒーリング反応が促進されます。従って、遠隔ヒーリングは、早期の反応の機会を提供する方法である、と言えます。
(文: 戸田美紀)
セミナー報告
ヒーリングタッチを継続的に実践する者として、本会報誌の編集メンバーも頻繁に様々なセミナーに参加し、常に学びを深めています。セミナーで学んだことを共有することで、互いの学びは深まりますし、思わぬ気づきが生まれます。今回は、理事二名が今年参加されたセミナーから、その学びをご紹介いたします。
形態形成場から観た「意識」&集合意識とエネルギー
日本ホリスティック医学協会主催:「エネルギー医学の究極の鍵・意識シリーズ第4回」 2021年4月10日
伊東和香子 会社経営 ヒーリングタッチ・アドバンスIII修了
「形態形成場から観た「意識」&集合意識とエネルギー」に、Zoomで参加いたしました。講師は、根本泰行(理学博士、オフィスマサルエモト顧問)、寺岡理沙(Info therapy セラピスト)のお二人です。
先発は根本氏の【意識を語る上で必要不可欠な概念である“形態形成場】です。1時間の講義のところ、間違えて2時間分用意されたので、駆け足の講義となりました。“形態形成場”という概念は、ルパート・シェルドレイク博士が、“a New Science of Life”1981年出版(日本では「生命のニューサイエンス」工作社)で提唱したものです。
形成的因果作用の仮説
1. あらゆるシステムの形態は、過去に存在した同じような形態の影響を受けて、過去と同 じような形態を継承する。(時間的相関関係)
2. 離れた場所に起こった一方の出来事が、他方の出来事に影響する。(空間的相関関係)
3. 形態のみならず、行動パターンも共鳴する。
4. これらは、「形の場(=形態場=形態形成場)」による「形の共鳴(=形態共鳴)」と呼ば れるプロセスによって起こる。
ということですが、そう言われてもすんなり理解できず、
《簡単にいえば、「直接的な接触が無くても、ある人や物に起きたことが他の人や物に伝搬する」、また「記憶や経験は、脳ではなく、生物種ごとにサーバのような場所に保存されており、脳は単なる受信機に過ぎず、記憶喪失の回復が起こるのもこれで説明がつく」とする仮説》
と言い直されて、少し興味が湧いてきます。4つの国と地域のテレビ公開実験やネズミを使った実験、グリセリンなどの化学物質の結晶化のエピソードから、遺伝子などのいくつもの例などを使って仮説を説明してくれると、これはもう、とても面白い仮説だと引き込まれます。
谷川俊太郎協力のイギリスとアメリカでの実験では、まず、三つの歌を用意しました。①日本人に馴染み深い子守歌②谷川俊太郎が、その子守歌の韻を踏んで作ったニセモノの歌③意味の取れない言葉を羅列した歌。そして、日本語のわからないイギリス人とアメリカ人に数回口ずさんでもらい、三十分後にどれを一番正確に覚えたかを調べました。確率論的に言えばどれも30%でしたが、実際には本物の子守歌が一番覚えやすかった人が全体の62%でした。他の二つのニセモノは、差がありませんでした。
また、幸島のニホンザルのイモ洗いが、一匹の猿から群れへ、他の野猿公園、高崎山の猿たちにも見られるようになっていった現象。そして、人間社会で、或る時、ある思想が流行するという現象の原理は、「あることを真実だと思う人の数が一定数に達すると、それは万人にとって真実となる」のではないかということを言われ、思いました。そう、日本人は知っている。多数決ではなく、「だってそういう空気じゃん」と、流れていくことがままあることを。シェルドレイクによれば、それも一つの形態形成場のなせる業となるのですね。
最後に、シェルドレイクは記憶のメカニズムについて、生物種として、「すべての生き物は、前に存在した同種の生き物からの「形の共鳴」によって、その種の集合的記憶を受け継ぐ」、生物個体は、「すべての生き物について各個体は、それぞれ過去の自分自身と「形の共鳴」現象を起こしており、その自己共鳴作用が各個体の記憶や習慣の基礎となる」という考え方を展開しています。もし記憶が、脳の中の物質構造として保持されているのならば、死とともに消えるはずです。しかし、脳が過去の自分自身の状態と共鳴するためのシステムであると考えれば、死とともに消えることはなく「魂」と呼ぶことができるかもしれない、と根本氏は結んでいます。私は、魂(意識)が時間と空間を超えることは信じていても、「形の共鳴」の現象という解き方は、一つの考えとしてとても面白いと思いました。
次の寺岡氏の【集合意識”を「意識」と「エネルギー」から読み解く】は、集合意識の存在を、受動的意識と能動的意識から検証しています。
はじめに、受動的意識の検証です。PEARというプリンストン大学の研究グループがRNG(電子ランダムイベントジェネレーター)を使って、GCP(グローバルコンシャスネスプロジェクト=地球意識プロジェクト)と呼ばれる「集合意識はフィールドに存在しているのか?」を問う世界的な実験をしました。
GCPはその目的を、「スターウォーズのオビ=ワンが感じた力(地球や宇宙で起こっている問題)について、RNGを使って検出、解明することができるのか」としています。地球上で起こる大災害、テロ、宗教的行事、祝い事に同期した思考や感情を、RNGが期待値以上に反応するのかという疑問に、世界規模で影響するイベントと人の反応は相関するという結果を出しました。
私はこの実験をテレビでも何度か見たことがあるので、ご存じの方もいらっしゃるのではないかと思います。RNG(乱数発生器)を連続的に動作させ、その数値の偏りをみるというものです。GCPが本格的にスタートしたのは1999年で、以来、サイトも次第に全世界に広がり今では50か所以上になっているそうです。プリンストン大学では収集されたデータを随時公開し、誰でもが解析できるようになっているので、興味のある方は覗いてみてください。(http://noosphere.princeton.edu/) 講座では、解説されたいくつかの例の中でも、9.11のテロ事件において、2回の飛行機のビルへの突入の瞬間、ビル崩落、その数日前などのいくつものグラフから極端な変動が観測されたことはとても興味深かったです。世界の全RNGの変動が、1年中でその日がもっとも高かったことや、テロの時刻から極端にプラス方向に振れ、その後マイナス方向に落ち込んだことは不思議なほど、あるいはやっぱりと思ってしまうものでした。
受動的意識をまとめて、私たちの思考や感じる力は、無意識レベルで相互に繋がり、それが世界規模で影響し、これらのつながりは時間と空間を超えて、同時に共鳴が起こっているとしています。
能動的意識は、「パワー・オブ・エイト」(リン・マクタガード著)から説明しています。意識を送る実験を、インターネットを介して世界100カ国以上数十万人を巻き込んだ世界最大規模のイベントから、人数を8人に減らし、ターゲットを1人に絞っても同じような効果があるのかというものです。結果は、8人で十分で、人数とヒーリング効果は比例せず、距離、相手を知っていることは関係なく、触れ合う必要もないというものでした。さらに、むしろ被験者同士知らない方が効果的であり、リバウンド効果として、受け手以上に送り手に大きな変化とヒーリング効果が多数報告されたというのです。
その実験は、身体に不調がある人をターゲットにして、10分間癒しの意識を送るというものです。実際に同じ場で行うものと、写真に向かって意識を送る2パターンを行いましたが、それによる変わりはなく、感情のバランスがとれたなどの感情的変化、痛みが取れるなどの身体的変化がすぐに起こり、また実験後も続いたのでした。そして、リバウンド効果(自分が行った行為が増幅されて自分に戻ってくる作用)やミラー効果(自分が行った行為と同じような現象が自分にも表れる現象)がみられ、受け手だけでなく、送り手にも同様の癒しが訪れたというのです。ここで私は、私たちの前回の総会の時に行ったイベント、「ハート・トゥ・ハート」を思い出しました。インターネット(Zoom)を介していましたが、あの時私は、以前の実際に向かい合って行った時と同様にとても充実した幸福感を感じられましたし、他の組もそのような方が多かったのです。身をもって実感していたので、この実験結果は、私としては当然のように思えました。
GCPの個人を超えた背景にある集合意識の存在を、RNGと統計的手法で提示した受動的意識の実験の検証と、パワー・オブ・エイトの他者に意識を送ることで、個人を超えた変性意識と次元の変容の可能性を示した能動的意識の実験の検証から、個人の意識を超え、他者との区別がなくなることで、共通した意識場としての集合意識につながることができる、と考えられるのです。そして「(集合意識に)同化することが必然であろう」とおっしゃっているのですが、これを実感することはなかなか難しいかもしれないと個人的には思ってしまいました。
今回の講座は、どちらも多くの実験を重ねていて、普段肌で感じていることを科学的に検証するという興味深く面白い講義でした。ありがとうございます。
ホリスティック医学が目指すもの~「魂・霊性の医療」魂の視点を含めて
主催:エルアウラ 2021年4月29日 オンラインにて開催
鈴木幸子 HTSJ理事 ヒーリングタッチ・プラクティショナーI修了
《開催要項より》ボディ・マインド・スピリット – 肉体的な健康や心の癒しを超えて、生命体すべての調和を目指すホリスティック医学。全体性を意味する「ホリスティック」という言葉は、少しずつ広まってきていますが、「ホリスティック」にケアすること、さらに、スピリット・魂の視点を含めてとは、どのようなことなのでしょうか? 日米ベテランホリスティックドクター達が、「ホリスティック医学」と「魂・霊性の医療」について熱く語ります。
出演者は、クリスティン・ペイジ先生(医師、医学博士)、長堀 優先生(一般財団法人 育生会横浜病院 院長)、進行役は、降矢英成先生(赤坂溜池クリニック院長、NPO法人日本ホリスティック医学協会常任理事)で、最初に、長堀先生が30分、その後、クリスティン・ペイジ先生が30分ほどお話され、最後は降矢先生の進行による、お二人の対談という流れでした。
長堀先生のご講演 『霊性に根差した生き方とは~量子論と東洋哲学が説く心身一元論』
量子論や仏教の教え、そして神道の「中今」という教えなどを交えながらお話くださいました。まずは、伝統的な西洋科学(医学)では、唯物論や善悪二元論の手法が使われているというお話から始まりました。唯物論は、宇宙で起こる現象はすべて物質から起こるという考えで、魂のような目に見えないものは除外視していますし、善悪二元論は、心と身体を分けた考えで、病気は悪いものと捉えています。
量子論の創始者の一人であるマックス・プランクによると、想念が物質を創出するのであれば、想念が身体を創出することになるので、身体が滅んだ後も想念は残ることになります。
また、仏教では「善悪不二」(善も悪も別のものではなく、仏法では無差別の一理に帰着するということ)や「心身一如」(肉体と精神は一体のもので、分けることができず、一つのものの両面であるということ)という教えがあります。長堀先生は、悪があるから善がある、真反対のものは自分を映し出す鏡であり、また、心の持ち方で病気が変わってくることがあり、病気になって気づきを得て良かったと思える人もいる、と言います。さらに、神道の真髄である「中今」は、過去の後悔や未来の不安から離れ、今を最良として、この瞬間を感謝しながら精一杯生きることだそうです。
それでは、心の健康とは何か? (1)人とのつながりを大切にしながら、他人や自分を愛する心、(2)今、生かされていることへの感謝、(3)運命の受容(病気があってもいい、それと付き合っていこうという気持ち)、を挙げ、長堀先生は、愛と感謝と受容、これが心の健康であり、健康の人も病気を患っている人も、病院で同じように心の健康や人生について考えることができるようにしたいというのが望みだとおっしゃいました。
次のような先生の心強い言葉で、これからは変わっていく、その未来は明るいという勇気をいただきました。「心が身体に及ぼす大きな力を受け入れた時に、医療は大きく変わり始める。心の限りない可能性が21世紀の医療を拓く。このような新たな医療を実践する上で、東洋哲学は大きな役割を果たすであろう。すべての欲を手放したところから見える景色は、この上もなく美しい。」
長堀先生のお話終了後に降矢先生からこのような一言があり、お二人のやり取りで場がなごみました。
「(長堀先生が)どんどん深まって、先生の顔が僧侶に見えてきます。」「光栄です。頭もそんな感じですかね。」「お互いに頭はもともと僧侶なんですけど...。」「そうですね。」
クリスティン・ペイジ先生のご講演
長堀先生のお話を受けて、量子論に絡んだお話から始まりました。ペイジ先生は、ホログラムを通して量子物理学を20年前から見てきたそうです。事例を交えてお話しくださいました。
現生活から過去生にぱっと移り変わることができる3~5歳の子どもたちが話す過去生の内容が正確なものだったという話や、 「がん」という言葉を全く知らない男性が「がん」と知らされて「Thank you」と言い、3年後にがんがなくなっていたという話など。
過去生を話した子供たちは、マインドを空っぽにして過去生に入っていく、先の男性は「がん」という言葉に対する思い込みや信念がなかったので、がんが体の中にとどまることはなかったと言います。年齢とともに、過去や未来の不安や心配でマインドがいっぱいになっていくが、どのようにしたら、無の境地に達し、安心安全を感じることができるか。子どもたちのように、好奇心や遊び心を持って、真面目になりすぎずに…ヒントをいただいた気がします。
ペイジ先生は、スコットランドのご出身ですが、現在はアメリカのニューメキシコというネイティブアメリカンが多く暮らしている場所に在住されています。そこにいる「カッチーナ」という、嵐や雲や風をつかさどっている自然霊・神のお話もしてくださいました。カッチーナのエネルギーを抱き込むようにしていくと、私たちの意識、生き方を楽に変えていくことができると言います。
魚を捕まえたい、その魚を食べたいと思ったら、人間の存在を開放して、溶かしていきながら自分自身を魚にしていく、その魚のエネルギーと共振して、私たち自身が魚になっていく。雨が降ってほしいと思ったら、私自身が雨そのものになっていく。身体に癒しを求めたいと思ったら、自身が臓器のエネルギーと混ざり合うと、身体が健康を取り戻していく…。とても興味深いお話でした。
対談
後半の対談でも、かなり熱いお話を聞くことができました。その中で、霊性や死について語ってくださったことをご紹介します。
アメリカのコロナによる人々のパニックは、死を直前にしたパニックと似ているとおっしゃるペイジ先生。死の直前は、あらゆる感情や思い込みが表面化する、と。呼吸や眠りは、死と再生の繰り返しで、肉体の死も、翌朝どのように目覚めたいか、つまりどのように生きたいかを選ぶことができます。死は、眠りと変わらないプロセスです。
長堀先生は、選択や意志というのは、量子論そのもの、とおっしゃいます。今は混沌が地球を覆っていますが、変革のときで、これからどのような方向に行きたいかを選び、意識をどう変えていくか、それには霊性という考えが大切、とのことです。今までは物質の時代で、金や価値観を大切にしてきたために、地球を追い詰めてしまいました。そんな生活を変える時期で、そのために混沌が来ているのかもしれません。あとは自分たちが何を選び、意識をどう持つかが大切になります。死への不安や恐怖においても、霊性が大切です。死の先があるのだということ、死は滅亡ではないと思えるようになることが大切です。先があることを知れば、「お疲れさまでした。ありがとう。またね」と言って見送ることができます。
最後にペイジ先生の2つのオレンジのお話が心をほっとさせてくださいました。クライアントの友人の夫が「死後の世界で大丈夫だと知らせるために、2つのオレンジを届けるよ。」と言って亡くなりました。彼の死後一週間後に、近所の人が「玄関に置いておいたよ」。それが2つのオレンジでした。死んだ方は、死後の霊界から私たちに語りかけたいのです。
そして、長堀先生とペイジ先生のこうしたやり取りで幕が下りました。「中に流れているものが同じですね。特に、ケルトは音楽も日本に流れているので、霊性が似通っていると言われていますが、それを感じることができて感動しました。」「磐座の神殿を一緒に作っていたのでしょう。」「光栄です。」「またお会いできて良かったです。」
とてもすてきなお二人のお話で、あっと言う間の2時間でした。ありがとうございました。
お知らせ
HTSJ 2021 スケジュール
11月27日 リアル練習会(東京)/ZOOM勉強会
11月7日・14日 出張ヒーリングタッチ・ベーシック(千葉)
12月11日 ZOOM練習会
12月26日 リアル練習会(東京)
ボランティアスタッフ募集
HTSJでは、ボランティアスタッフを募集しています。作業時間や内容は、ご希望やスキルに応じます。作業分野としては、①各種講座運営、②企画、③広報・宣伝、④経理・財務、などです。ご応募、ご質問は、お問い合わせフォームまでご連絡ください。
☆皆様からの寄稿をお待ちしております。
ヒーリングタッチの実践、応用、練習会の体験など、是非、お寄せください。 ご投稿、ご連絡、お問合せ先:お問い合わせフォーム
HealingPresence –HTSJ会報誌- 年4回発行
編集チーム: 戸田美紀、鈴木幸子、大木恵美子、伊東和香子