ヒーリングプレゼンス vol.25 2024年1月(公開)
2024年1月13日
目次
穏やかであること
2024年になりました。首都圏では輝くような元日を迎えましたが、午後にはお祝いするどころではない衝撃を私たちは受けました。頻度激しく余震が続き、多くの人々が、能登に、日本海側に住む皆様に心を寄せたことと思います。被災地の皆様には心よりお見舞い申し上げます。
天災はいつ、どこで、どのように起こるか私たちにはコントロールできません。特に地震は予期せずに起こります。また、国内外において、心が抉(えぐ)られるような出来事も沢山起きています。悲しみや怒りが湧き上がってきたり、恐れや不安感やもやもや感がついてまわることも多々あります。そのような感情は、個人差はあるものの人として当然の反応です。ですが、その自身の反応に飲み込まれないように意識していくことが、自身にとっても、社会にとってもとても大切です。
どのような感情が湧き上がってきても、まず呼吸に意識を向ける、ということにできるだけ早く気付くことができるようになったらよいな、と思います。それがスタートポイントです。呼吸に意識を向けることができたらしめたものです。しばらく呼吸に意識を向けておきます。できればハートに手を起き、ハートの呼吸にシフトし、意識を向けます。そして、自身はどのような感情とともにあるのかに気付いていきます。自身の感情に気づきながら、呼吸を続けます。少し落ち着いてきたかな、と感じたら、足の裏と頭上、上の方を感じ、グラウンディングをしていきます。落ち着きが増し、穏やかさを感じてくるのではないかと思います。そう、いつものセンタリングとグラウンディングです。
ひとりが穏やかさを保つことで、穏やかなエネルギーが周囲に放たれます。自身にとっては、ストレスを軽減する効果があるように、そのエネルギーは、周りの人にも伝播し、恐怖や不安にかられている人々を少しでも楽にすることができます。感情は連鎖しやすいエネルギーです。ヒーリングタッチができなかったとしても、自身の在り方で、人々や社会に影響を与えることができるのです。
ヒーリングタッチの実践
日本で最初にヒーリングタッチのコースワーク(正規カリキュラム)が提供されたのは、2007年11月のこと。以来、日本において多くの皆様がヒーリングタッチを学んでいます。しかし、その中でも臨床現場でヒーリングタッチを実践できている方は非常に限られており、また、それ以外の方々も皆が家族や友人、知人にヒーリングタッチを行っているとは限りません。
そこで、今回は、HTI認定ヒーリングタッチ・インストラクター3名によってまとめられたヒーリングタッチの書籍“Healing Touch: Enhancing Life through Energy Therapy(通称:ブルーブック)”から、ヒーリングタッチの実践例を紹介したいと思います。ブルーブックには、様々な状況におけるヒーリングタッチの実践例や実践の心得が書かれています。その中でも、頻度高く実践するケースが多いと思われる成人へのケアを取り上げます。著者のひとりである米国の看護師であり認定ヒーリングタッチ・プラクティショナー/インストラクターのスー・ケーゲル(Sue Kagel) の「Adult Care Issues (成人ケアの問題)」から抜粋します。
成人に対するケアは、小児や10代の若者にも見られる病態に対するケアとは異なり、多くの場合、身体的、感情的、思考的、スピリチュアルな要素を包含するホリスティックなアプローチが必要になります。これらの要素は相互に絡み合っているため、身体的な問題に取り組みながら、ホリスティックなアプローチを維持することで、総合的な癒しのプロセスを助けることができます。
予防と最適なウェルネス、急性期と慢性期のケア
ヒーリングタッチの究極的な使い方は、健康とウェルネスのあらゆる側面に関連した生活の質の高さを促進しながら、予防と最適なウェルネスを目指すことです。ストレスは、急性・慢性の健康問題の根底にある共通項です。肥満、糖尿病、心臓病、一部のがんなど、健康に関連する多くの問題は、ストレスの軽減、十分な睡眠、運動、野菜や果物を多く含む健康的な食事(健康状態に応じて適宜調整)によって予防することができます。
ヒーリングタッチのセッションは、バランスを保ち、ストレスや不安を軽減し、エネルギーシステムをクリアに保ち、心身が高いレベルで機能できるようになることに重点を置いています。各自の健康のための生活行動と合わせて、ヒーリングタッチは免疫機能の向上やストレスに関連するホルモン分泌の軽減などを助け、逆境や慢性的な病気に直面しても、内なる平穏を生み出す助けとなることが期待できます。ヒーリングタッチを定期的な “調整 “に使うことは、人生におけるどのような状態に対しても、健康とウェルネスのサポートとなります。ヒーリングタッチを受けてくれる人には、“セルフチャクラコネクション”や“フィールドリパタニング”のような、セルフケアのためのヒーリングタッチのテクニックを日常的に使えるように指導します。さらにストレスを軽減するセルフケアの選択肢を伝えることで、セッションとセッションの間のサポートとなります。
臨床現場における急性期ケア
急性期医療の場面では、入院や介護を伴うことが多々あります。このような状況では、介護者やヒーリングタッチを提供する役割を担う家族は、自分自身の食事や睡眠など十分なセルフケアが保たれているか、また自身を落ち着かせサポートするテクニックを使っているかどうかを確認することが重要です。ストレスが強くなると、個人的な疲労のレベルが高くなるため、ヒーリングタッチを行うことが家族や施術者にとって最善の選択にならない場合があります。ヒーリングタッチの仲間や遠隔ヒーリングの依頼など、他の選択肢を模索することが、家族と患者に対してよりよい支援となるかもしれません。
複数の医療機器のアラームが鳴り響き、忙しく騒がしい重症治療室の環境では、ヒーリングタッチのセッションを中断することなく完全に行うことは難しいかもしれません。そのような現場では、連続的な手順をシフト終了までに完了させることを意図して、部屋に入るたびにチャクラコネクションの一部を行ったり、衣服交換や点滴開始の際に痛みの管理のテクニックを使ったりしている看護師もいるようです。医療従事者ではないプラクティショナーや家族の場合、病院関係者の訪問や処置の合間にセッションを部分的に行ったり、単に「ヒーリングモード」で部屋に座り、患者と部屋の周りにヒーリングエネルギーを投影し、できるだけ静かで穏やかな環境を保つようにすることもできます。
退院後、患者は数日間連続して毎日ヒーリングタッチのセッションを受けることで、癒しのプロセスが促進され、感情的な癒しの助けになるだけでなく、痛みを軽減し、鎮痛剤からの離脱を助け、体内のエネルギーレベルを高めることができます。介護者は、自宅で介護を手伝ってくれる人がいないかもしれないので、この環境でもセルフケアを続けなければなりません。患者がかなり回復し、介護者の責任が軽減されれば、介護者自身のヒーリングが始まります。これは、介護の重篤度、期間、過覚醒の度合いによりますが、しばらくかかるかもしれません。疲労困憊し、ケアしていた大変な状況を思い出すかもしれません。セルフケア、休息、マッサージ/ボディケア、ヒーリングタッチなどの時間や、介護の役割以外の楽しみや人との交流は、介護者の回復を促進します。介護が長期化する場合は、定期的に離れて過ごすことで、新たなエネルギーとより前向きなアプローチを得ることができます。
外傷性の場合、時間の経過による身体の変化により、患者のヒーリングタッチのニーズが変化することがよくあります。ヒーリングが起こると、エネルギーの層がクリアになるにつれて、さまざまな混乱がフィールドに現れます。ヒーリングタッチのテクニックは、これらの問題に対処し始めることができます。チャクラコネクションでチャクラを開き、エネルギーのバランスを整え、その後、特定の疼痛管理のテクニックなどを活用し、病院スタッフによる介入に対して補完的に働きかけることができます。
エネルギーフィールドは非常にもろく、身体が外傷に反応するにつれて急速に変化する可能性があります。介入は少ないほうが好ましい選択です。外傷の後遺症としてさらなる問題が生じる場合、それらはフィールドの中で表面化し、エネルギー的に対処する必要があります。
特にエネルギーフィールドが非常に脆弱な場合は、穏やかで短いセッションがより適切かもしれません。肉体が癒え始め、痛みのレベルが引いてくると、感情的、精神的、霊的な側面が表面化し、対処する必要が出てくることがよくあります。長期入院、特に重症ケア領域での入院は、一時的な精神衛生上の問題(ICU症候群、術後せん妄など)を引き起こすことがありますが、この場合は、心を落ち着かせる助けとなるエネルギー的ケアで対処することができます。フラッシュバックや悪夢を見ることがあり、それが入院中にすぐに現れたり、退院後に現れたりすることがあります。薬によっては、これらの影響が強まることもあります。優しくゆっくりとしたフィールドリパタニング、チャクラコネクション、メスメルクリアリング応用、マインドクリアリング応用(指ではなく手のひらを使うマインドクリアリング)が、緩和の助けとなる可能性があります。
家庭や地域での応急対応
ヒーリングタッチの素晴らしさは、施術者自身が癒しの環境であるため、いつでもどこでも施術できることです。ヒーリングタッチ創始者ジャネット・メンゲンの夢とビジョンは、各家庭にヒーリングタッチのトレーニングを受けた人がいて、ヒーリングタッチを予防的に、また様々な健康上の問題が生じた時に行うことができるようになることでした。彼女の認識は、個人がより健康でバランスのとれた状態になり、その結果として世界がより良い場所になるというものでした。ヒーリングタッチのすべてのテクニックは、怪我、病気、頭痛、虫刺され、そしてフォローアップ医療に使うことができます。HTIヒーリングタッチ認定プログラムの最初のクラス(ヒーリングタッチ・ベーシック)で提供されるテクニックを学ぶだけで、問題が発生したときに、その問題を癒すためのツールを学ぶことができます。経験上、即座に頻繁にエネルギー的介入を行うことで、エネルギーフィールドがバランスの取れた状態に戻る反応が早くなり、ヒーリングの速度が上がることが分かっています。
継続的・慢性的状態へのケア
急性疾患は完治することもあれば、慢性化することもあります。慢性的な状態へのケアにはさまざまなパラメータ(変数)があり、一般的にはライフスタイルの変更の必要性が含まれます。変化の必要性を受け入れる成人もいますが、長年のパターンを修正したり、制限や変化を精神的・感情的に受け入れることは必ずしも容易ではありません。家族や介護者(開業医を含む)は患者の最善の利益を考慮し、新しいパターンを強制することを主張するかもしれませんが、患者は変化を嫌がったり、抵抗したりするかもしれません。患者の非遵守がもたらす結果に対する恐怖や、要介護度の増加や経時的な患者の悪化に対する憤りや懸念が、介護者に生じることもあります。介護者は個人的なセルフケアの必要性を無視するパターンに陥るかもしれません。
患者が生活パターンを変えない、あるいは健康上の注意を守らないという選択をした場合、家族や介護者はその選択を受け入れ、思いやりの気持ちを持つことで、より協力的になることができます。敵対的な関係よりも、愛情に満ちた関係を築くほうが有益です。そうすることで、一緒に過ごす時間がたとえ短くなったとしても、前向きで思いやりのあるものになります。このような困難な時期を通して、患者本人と、頻繁に圧倒されてしまう介護者の両方を精力的にサポートすることが、家族を最もよくサポートすることになります。介護者にヒーリングタッチを行うことは、たとえ短い時間であっても、フィールドリパタニングのムービングやホールディングを行うことで、癒しの環境を維持する助けとなります。
自己免疫疾患やその他の慢性疾患には、数回のセッションで解決するような急性で短期的な問題に取り組むのとは異なる課題があります。慢性疾患には、慢性疲労症候群、線維筋痛症、糖尿病、多発性硬化症、全身性エリテマトーデス、関節リウマチなどの自己免疫疾患、ライム病や西ナイル病などの感染症、心臓病、高血圧、腎臓病(透析を含む)、 クローン病、潰瘍性大腸炎、過敏性腸症候群(IBS)などの消化器疾患、線維症、肺気腫、慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの肺疾患、急性治療期から移行するがん、その他の病気などがありますが、これらに限ったものではありません。これらすべての疾患(以下、慢性疾患と呼ぶ)は、患者本人や家族、サポートメンバーにとって生涯の課題となり、定期的な医学的検査を必要とし、真剣なセルフケアを定期的に行う必要性があります。身体的な変化や困難さとともに、悲しみや「普通の自分 」の喪失といった感情的な要素も伴いがちであり、病気や状態に対する悲しみ、抑うつ、怒り、憤りを伴うこともあります。これらの感情を持つことは極めて普通であり、それを認めることが癒しの一面でもあります。病気の中でも「元気」でいることは可能ですが、そのためには健康な人の経験とは異なるパラダイムが必要です。すでに不快で衰弱している身体状態を考えると、日課や養生法、薬物療法は疲弊し、不快なものになりかねません。継続的な治療や慢性的な病気に直面したときの適応と健康の維持を支援するために、メンタルヘルスサービスの利用とともに、標準的な医療レジメンをサポートすることが重要です。
長期間のヒーリング:慢性的な状況では、長期間にわたり頻繁にヒーリングタッチ・セッションを受けることが最も効果的です。非常に虚弱な患者や体力のない患者には、1回あたりのテクニックを最小限に抑え、短時間のセッションが必要な場合もあります。もし、家族やサポートする人がヒーリングタッチに興味を持ち、その気もあり、患者もヒーリングタッチを受けることに前向きであれば、比較的容易なサポートとなる痛みを和らげるテクニックや、チャクラコネクションを教え、正式なヒーリングタッチ・セッションの合間にミニセッションを行うことは非常に有益です。患者の体調が十分に回復したら、セルフチャクラコネクションや疼痛管理テクニック(レーザー、フィールドリパタニング:ムービング・ホールディング)などの日常的なセルフケア・テクニックを教えることができます。目標は、患者自身とエネルギーフィールドを安定させ、治癒があらゆるレベルでサポートされるようにすることです。患者の対処能力を強化することで、制限や悪化した状態の中でも可能な限り完全に生きることができるようになります。慢性的な病気と共存しながらも、これまでとは違ったウェルネスと平和の感覚を得ることができるのです。
全体像の探求:自己免疫疾患や慢性疾患の多くは、ストレスフルな出来事や人生の選択、あるいは健康問題を引き起こす可能性のある反応パターンが引き金となっています。多くの場合、慢性的な健康問題を抱えている人は、無理をして、ハードな活動をし、常に緊張状態にあり、ストレスを抱えています。セルフケアをせずに介護をしていたり、日ごろセルフケアをしていなかったり、危機的状況に陥っている場合があります。インテイク・インタビューの際、施術者は対処のメカニズムや利用可能な外部サポートを探り、セルフケアのパターンを観察することで、セルフケアを行うことなどの “教えられる瞬間 “を持つことができます。
治療に使われている薬とその目的を確認することも重要です。さらに、特定の薬物は、非常に特徴的に感じられるエネルギー的な残留物をフィールド全体に残します。薬物によるエネルギーの密集は顕著に異なり、特定の領域ではなくフィールド全体に広がることがあります。すべての薬物がフィールドで認識できるわけではありませんが、セッションごとに、その人のフィールドに類似性があるかもしれません。時間の経過とともにフィールドの他の部分がクリアになっても、この感覚はその人が薬を使っている限り残るかもしれません。薬物によっては体内に残り、使用を中止した後も数週間エネルギーフィールドにエネルギー的な残留物として残ることがあります。
エネルギーパターン:慢性の病気では、時間の経過とともにエネルギーパターンを観察することが重要です。エネルギーシステムが再パターン化するにつれて、繰り返しブロックされる「元凶チャクラ」や、エネルギーフィールドの中で密集を保持し続ける特定の領域があるかもしれません。フィールドの形は、特定のチャクラの上で繰り返し歪み、非常に低いレベルまで下がったり、地に足がついていない形まで上がったりすることがあります。地に足がついていない人は、散漫になりがちで、集中するのが難しく、足元が見えにくくなる傾向があるため、自分が空間のどこにいるのかという認識が歪み、つまずいたり転んだりしやすくなります。また、感情を感じたり、他人とつながったりすることが難しくなることもあります。
ストレスの多い状況は、症状が悪化したり 「再発」したりするときに、現場での継続的で一貫したパターンとして現れることがあります。患者は、アドレナリンの高まりや内面化した怒りが、自己免疫疾患を悪化させ、再発させるようだという報告もあります。セルフケア指導の一環として、これらの感情パターンを患者に理解してもらうことは有益です。そうすることで、引き金となるものへの気づきが生まれ、クライアントは身体的・感情的なものだけでなく、エネルギー的に何が起こっているのかを認識し、ライフスタイルや対処法を変えることができるようになります。例えば、肉体的でも感情的でも、外的でも内的でも、ストレスの多い状況は自己免疫疾患や慢性疾患にかなり大きな影響を与えるようです。このような状況や反応を認識し、計画し、発生後すぐに修正することは、エネルギーフィールドを維持するのに役立ちます。バランスのとれたライフスタイルを維持することは、常に可能というわけではありませんが、回復力を促進します。
慢性疾患を管理する場合、エネルギーの必要性の振れ幅をできるだけ小さくし、調子の良い日には活動を「控えめに」することが大切です。一日の終わりにエネルギーを蓄えることは、翌日のエネルギー回復に役立ちます。より多くのエネルギーを蓄える必要があるストレスの多いイベントが予定されている場合は、イベントの数日前に「十分な休養」をとることでエネルギーを蓄えることができます。その直後にまた「十分な休養」をとると(場合によっては数日間)、通常そのイベントをただ押し通すのではなく、「乗りこなす」ことができるようになります。♡
九州 佐賀での宿泊練習会をしました
初めまして、長崎在住のヒーリングタッチ認定プラクティショナー、HTSJ理事の草村淳子と申します。看護師業の傍ら整体&アロマテラピーサロンを開業する中でヒーリングタッチスチューデントから認定プラクティショナーへの希望を持ち、また長崎に移住をしてちょうど10年経ちました。はじめは、知り合いもいない長崎でヒーリングタッチの実践もどのように進めていくのか、途方に暮れながら認定申請に向け、何とか実践の機会を作ろうとコツコツ人脈を築いていきました。病院の看護師さんやシスター、人づてにご紹介いただき100セッションを達成したときは心の底から安堵しました。
九州にはヒーリングタッチの実践をされている方が少なく、この先実践される方と出会えるのか?何故私はヒーリングタッチを続けたいのか?そんな事を自問していました。昨年、代表の美紀さんから福岡のヒーリングタッチスチューデントの方と繋げてもらったのをきっかけに、鹿児島在住のヒーリングタッチ認定プラクティショナーの看護師さんとも繋がることができました。その中で現在メンターシップをしているメンティさんが長崎に来てくださるとの提案があり、この機会を良い御縁に繋げたく思い、九州で初の練習会として企画させていただきました。
2023年12月16日~17日、1泊2日。場所佐賀県。観光も企画し、武雄神社、午後は巨石パークを計画していましたが、雨模様の1日で巨石パークには行けませんでした。武雄神社の入り口には夫婦杉があり縁結びの神社でもあるのですが、社奥の小道を抜けると竹林が広がり厳かな空気感へと一変し、一番奥に樹齢3000年の大楠(ご神木)が鎮座しています。まるでもののけ姫に出てくるこだま(木の精)が大楠の森を守っているような雰囲気です。私にとっては、気持ちが清められるような気がして、何度も訪れている場所の一つです。佐賀県は吉野ケ里遺跡や巨石があり、長崎と違った土地のエネルギーがとても癒しになる素敵な場所です。途中で温泉に入り、宿泊先は 「三調家」。オーナーは食育インストラクターをされていて、お野菜中心で地の食材を生かした創作料理がご自慢の宿です。ここまで、日常を忘れ久々の佐賀旅行を満喫したのですが、さらに宿が提供する「イトーテルミー」というセラピーまで受けてしまい、練習会どころではなくなってしまいました。今回の旅をさらに現実離れさせたのは、夜からの雪でした。暖炉の燃え盛る薪から発せられるパチィンパチィンという破裂音とカサカサと乾いた霰雪の降りしきる音を聞いているだけで、今回の目的を見失いそうになりました。
練習会はその晩と翌朝に行いました。私にとってヒーリングタッチの施術は、自分の体の感覚を最大限に感じられる最高の癒しです。温かさ、体のゆるみ、エネルギーの調整、見えない存在とのつながりをほんの少しだけ感じることができます。毎日、目まぐるしく忙しい業務や生活に追われ、疲労とエネルギーの枯渇。その中でボディワークを受けるということを日常に取り入れている人たちも増えてきていると思います。どのようなボディワークを選択するかは、偶然の出会いではないでしょうか。私もそのような形で、整体、アロマテラピー、ヒーリングタッチなど様々な施術に出会いました。人々にボディワークで体を調整することを知ってほしい、施術を提供したい。そのような思いは昔も今も変わりなく持っています。このようなボディワークは医療ではありません。医療ではないから自分の信念でボディワークを選択し、セラピストを選択し、自分の体に責任を持って医療とのバランスを保つ術を知ってほしい。
ヒーリングタッチの受講生はその日から施術者です。上手い下手、未熟熟練は気にせずに、ただグラウンディングとセンタリングを信頼して、クライアントとのセッションの間だけはその人のために最良を意図し続ける。私は、これがなぜ人を癒せるのかを追求するのが、ヒーリングタッチを実践することを選択した者たちの役目ではないかと考えています。(追求しなくても実践はできますけど。)全国で実践するプラクティショナーの方へ、どうか仲間と繋がる機会を得てください。あなたが選んだヒーリングタッチを信頼し実践することで、自分の体は肉体だけではなくエネルギーレベルで生かされていることに気づくきっかけを作ることができます。特に人とのポジティブなつながりから得られるエネルギーは最高の御馳走です。
面識がなくとも、九州チーム練習会に是非ともご参加ください。リクエストがあれば企画いたします。お待ちしています。
お知らせ
HTSJ 2024 スケジュール
1月13日 ZOOM勉強会
1月14日 リアル練習会(東京)
1月21日 HTSJスピリチュアルケア講座第5回
1月27日-28日 ヒーリングタッチ・ベーシック
2月4日 リアル練習会(東京)予定
2月17日 ZOOM勉強会
2月18日 HTSJ通常総会予定
3月23日 ZOOM勉強会
3月24日 リアル練習会(東京)
ボランティアスタッフ募集
HTSJでは、ボランティアスタッフを募集しています。作業時間や内容は、ご希望やスキルに応じます。作業分野としては、①各種講座運営、②企画、③広報・宣伝、④経理・財務、などです。
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☆皆様からの寄稿をお待ちしております。
ヒーリングタッチの実践、応用、練習会の体験など、是非、お寄せください。
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Healing Presence –HTSJ会報誌- 年4回発行
編集 草村淳子、大木恵美子、鈴木幸子、伊東和香子、戸田美紀