ヒーリングプレゼンス vol.20 2022年10月(公開)
2022年10月15日
目次
光の手
去る10月3日、バーバラ・アン・ブレナン師が光の世界へと旅立ちました。
『光の手』、『癒しの光』、『究極の光の手:コアラライトヒーリング』の著作、および、ご自身が設立したヒーリングスクールを通じ、世界に伝え広めた生体を支える微細なエネルギーの概念とヒーリングにおける視点と洞察は、人類にとっての遺産となりました。ヒーリングタッチにおいても、人のエネルギーシステムの捉え方やアドバンスIIで学ぶテクニックなど、多大なる学びを授けてくれました。
ブレナン師のエネルギーやヒーリングに関する教えに対し、敬意と感謝の念は禁じ得ません。しかし、私の心に最も深く響いているのは、遺作となった『コアライトヒーリング』における師のメッセージです。『コアライトヒーリング』のテーマは、彼女が打ち立てた「生体エネルギー意識体系」の2つ目の次元であるヒューマン・エネルギー・フィールド(HEF)における第4番目の層に対応する第4レベルのリアリティです。最も深い『コア次元』またはさらに深い次元の情報ではなく、第4レベルのリアリティに関する説明とヒーリングを最後に表された理由は、私たち人類が今、乗り越えなくてはならない課題がそこにあるから、と私は解釈しています。ここ数年、アクエリアスの時代、または、風の時代に移行している、という認識が高まっています。しかし、私たちほとんどの人々の意識はまだ変容の準備ができていません。意識の変容を成し遂げていくためにどうしても必要な癒しが、第4レベルのリアリティにあるのです。
HTSJでは2020年の秋から約2年間かけて毎月のZOOM勉強会で『コアライトヒーリング』を学んできました。ブレナン師が描く第4レベルのリアリティは、一般の人々にとってはまだまだ不可思議なミステリアスな世界です。しかし、そこにこそ、私たち人類の多くの課題や問題の原因があり、私たちが気づき、向き合い、癒していかなくてはならない舞台が拡がっているのです。最初の2冊と比べ、遙かに読み易い文体で書かれており、また、ブレナン師自らの体験や経験も沢山盛り込まれており、比較的気軽に読むことができます。しかし、『コアライトヒーリング』を読み進めるうちに、彼女の悲痛な叫びとも取れるほどの私たちへの強い愛のメッセージを感じていきました。
ブレナン師は、私たちが人間社会で調和しながら生きていくために、そして、人類が次世代に向けて進化していくために、私たちがなかなか乗り越えることができない境地を歩んでいくそのヒントを愛とともに残してくれたのです。
多大なる敬意と感謝と光とともに。戸田美紀
ジャネット・メンゲンの教え
戸田美紀 HTI認定ヒーリングタッチ・インストラクター、 HTSJ理事
ヒーリングタッチは、アメリカ人看護師ジャネット・メンゲンによって創られました。私たちが日本でも学んでいるヒーリングタッチの教えは、最初にAHNA- アメリカンホリスティック看護師協会-の中で、「ヒーリングタッチ認定プログラム」のカリキュラムとして、まとめられました。ジャネットは、ヒーリングタッチの光を全ての人々に広げるというビジョンを持ち、常に最良を意図し、ハートから実践するという教えを説きました。
私たちは、ジャネットから直接ヒーリングタッチを学ぶことはできません。しかし、より深くヒーリングタッチを理解し、実践していくためには、少しでもジャネットの『言葉』を知りたいと思います。そこで、テキサス大学看護学教授、認定ヒーリングタッチ・インストラクター/トレーナーのダイアン・ワーデルが、半年間のサバティカル休暇を利用して、ジャネットに同行した記録『White Shadow:Walking with Janet Mentgen(未訳:ホワイトシャドウ:ジャネット・メンゲンとの歩み)』から、ジャネットの教えを拾ってみたいと思います。半年間の記録は膨大ですが、今回は、ヒーリングタッチの基礎的な教えを中心に観ていきたいと思います。
Just Do the Work!
『私たちがやっていることは、静かな真実です。もし、強欲や力、社会の見返りを期待しながら行うのであれば、目的から外れています。愛のために行わなければなりません。私が、自分のやっていることを愛している、と言うならば、私はシンプルな道、私の道を選ばなければなりません。私は、力やお金、名声を愛していません。私はそのワーク(ヒーリングタッチ)を愛しています。それは、ワークを行っている、ということ、ワークのために今にある、ということです。』
これは、レベル1(現ベーシック)の旧テキストのベストプラクティス:最良の実践、という章の冒頭で『ホワイトシャドウ』から引用されたジャネットの言葉です。ジャネットがどのような姿勢でヒーリングタッチを行っていたか、ということがよくわかると思います。まさに『Just Do the Work!』を説明する一節でもあります。「Just do the work!(ただ、やりなさい!)」は、ジャネットの言葉として、ヒーリングタッチを日本で学ぶ皆さんにも広く伝わっていると思いますが、ヒーリングとは、期待とエゴを手放し、神性なる本質とともに他者とつながることである、ということを私たちに伝えています。ヒーリングタッチを学ぶものとして、実践するものとして、改めて心に留めておきたいと思います。
オリエンテーション
ジャネットは、レベル1のクラスの冒頭で、『このクラスにおいて失敗はありません。なぜなら、運動感覚(kinestethic sense)を伴うワークの学びだから』と説明していたそうです。もし、クラスの最後までにエネルギーを感じることができない人がいたとしたら、その時には『理由を考えます!』と冗談まじりに言い、クラスの笑いを誘ったと書かれています。クラスの始め、特に、ベーシックのクラスが始まる時は誰もが多少なりとも緊張しています。笑いを誘いながらも、誰もが学べるワークであることをしっかりと伝え、不安を抱える受講生に自信を与えているのだと思います。
『ある人はエネルギーに対して感じやすく、見ることが得意な人もいるし、また、ある人は、エネルギーを聴くことさえできます。』
人はそれぞれエネルギーへの感覚の得意分野が異なることを伝えるのも、皆を安心させ、さりげなく、自信を持たせているのだと思います。右手と左手の感覚の鋭さが異なる場合については、ジャネットは、両手で同じように感じられるようにしていくのが目標である、と言います。また、よく、受け手と送り手という考え方がありますが、それに対しては、両手とも同じように機能するものだと考えているようです。私たちは、右手も左手も同じような感覚を持てるように「Just Do the Work!」ということなのでしょう。
ヒーリングの意図
ジャネットは、ヒーリングタッチの根拠は、私たちが意図することです、と言います。その意図とは、ベーシック・コースで必ず学ぶ 「(受け手にとって)最良のこと(the highest good of the person)」です。なぜなら、人のニーズは、いつも私たちにとって明確とは限らないからです。
『結果を手放しなさい。なぜなら、何が起きているかを誤って解釈してしまうからです。すべてのワークは、セルフヒーリングです。あなたはただ、パイプ、水路なのです。テクニックは道具として、あなたを強化します。いつかあなたはヒーラーという肩書を持たなければならなくなるでしょう。ですから実践を続けなさい。結果を手放しなさい』
ジャネットは、ヒーリングとは、セルフヒーリングであることを強調し、また、ヒーリング・セッションは、受け手とヒーラーの両方に恩恵をもたらす、と言います。ヒーラーとして、『私たちの理解や医療が行っていることを超えた繋がりを作り、ヒーリングのスピリチュアルな側面と身体的な側面をつなぐための架け橋になるように』とのことです。
ジャネットは、人はインプット、スループット、アウトプットを伴うオープン(開かれた)システムであると捉えています。これが第一の前提です。ですから、プラナ、光、空気、バイオフィールドなど、いろいろな呼ばれ方をするエネルギーは、時に、リズミカルでない、絨毯を逆なでした状態のようなパターンになり得ると考えられるのです。2つ目の前提は、私たち自身がエネルギーを変換できる、ということです。私たちは、エネルギーに『付け加えている』ともジャネットは言います。私たちもそのエネルギーに影響を与え得るからです。3つ目の前提は、ワークをする、ということです。『Just Do the Work!』です。ジャネットは、ワークによって良くなる必要はありますが、完全でなくてよい、と言います。なぜなら、『私たちは常にトランジッション(移行)の途中にあるから』、とのことです。
ジャネットは、まず、健康な方に対してヒーリングを行うようにと言います。まず、健康な人をどう感知できるか知りなさい、ということだそうです。さらに、それを率先して行いなさい、とも言います。
「ヒーリングタッチでクライアントを傷つけるようなことがありますか?特に、クライアントとつながれないような感じがする時に」という受講生からの質問に対してジャネットは、ハート・センターからワークを行っている限り、答えはノー、と応えています。このワークを続けていれば、ハートとハートで繋がるのがたやすくなります。ベストな状態でヒーリングタッチをできない時は、他のヒーリングタッチ・プラクティショナーを紹介することもできます、とアドバイスしています。
センタリングとグラウンディング
ヒーリングのワークのためには、まず、自身をグラウンディングする、または、今の瞬間に根付かせること、とジャネットは言います。そして、「源とつながる」ことを含めたセンタリングを行います。それは、自身の内面と外面が物理的に静かになった時に実現すると言います。クライアントがリラックスしており、プラクティショナーがセンタリングをしている時がヒーリングが起きる最良の状況となるのです。
グラウンディングとセンタリングの違いについて、ジャネットは、グラウンディングは、毎朝、起きた後ベッドを整えるようなもの、夜の休息の後、グラウンディングする、または、今この瞬間にいるために必要なことと説明している、と『ホワイトシャドウ』には書かれています。センタリングには、ワンネスの境地とのつながりが含まれ、このつながりは、通常、ハートチャクラのうちに感じることができる、とのことです。
『エネルギーをクラウンチャクラから、ハートへ「穏やかに、静かに」流すように』と、ジャネットは言います。そうすることで、『ヒーリングの環境をつくる』ことができるのです。ハートの呼吸を繰り返し練習する理由でもあります。ジャネットは、その重要性を繰り返し伝えていたとあります。
ベーシックでは、まずは、センタリングをして、グラウンディングをする、と教わります。グラウンディングを試みる前に、完全に今にあること、内面とつながるために、まず、センタリングを、という意図があります。そして、グラウンディングは大地と宇宙とつながる、と言いますが、グラウンディング=地に足を付ける、ということで、比喩的な意味合いもあります。実際は、どちらが先でもよいですし、どちらがどちらの意味を持っていても問題ではありません。
いかがでしたでしょうか?ベーシックのクラスで、既に聴いたことがある内容も多かったと思います。それは、ジャネットから直接学んだヒーリングタッチ・インストラクター達が、その教えを受け継ぎ、後輩たちにしっかりと伝えている、ということを意味しています。ジャネットから直接学ぶことができなくても、その教えを大切に繋いでいるのがヒーリングタッチの伝統です。
『ホワイトシャドウ』の中には、まだまだジャネットの言葉を沢山見出すことができます。時々ご紹介していきたいと思います。♡
ヒーリングタッチ体験セッションを担当して
肥田 美世 ヒーリングタッチ・アドバンスI修了
2022年7月17日(日)府中駅前のホテルで、占星術家マドモアゼル・愛先生が主催するイベントが開催されました。手作り品や施術や占いなど、小さなブースに分かれ60店舗の出店がありました。2000人の方が来場されたと聞いています。イベント開始から終了まで、私たちのブースのある部屋にもたくさんの人が来られました。
このイベントに、鈴木幸子さんのカフェ マウント・バーノンの風が、バッチフラワーレメディとハーブで出店することになり、10月にベーシック講座を控えているのでその宣伝も兼ねて、ブースの一角でヒーリングタッチ体験セッションをしようと声をかけていただきました。体験セッションは、おひとり15分程度で、ワンコイン(500円)と決め、使うテクニックは主にノエルズマインドクリアリングで、一部グリンパティックシステムサポートを使うことにしました。幸子さんはフラワーレメディのセッションで忙しかったので、結局体験セッションは私ひとりで行うことになりました。その日は14人の方が、ヒーリングタッチを体験してくださいました。
セッションを行うスペースは、ブースの一角をお借りしたのでとても狭く、椅子の左隣りは壁で、右はすぐにテーブル、私はほぼ動くことができず、椅子の後ろにまっすぐ立つスペースしかありません。ついたてなど視線を遮るものもなく、多くの人で賑わっていたので、とても騒がしい状況でした。この状態でリラックスしていただけるのかなぁと心配ながらも、しっかりとグラウンディングとセンタリング、アチュー二ングを行うよう心がけてヒーリングタッチを行いました。初めは人目が気になりましたが、集中すると気にならなくなりました。
体験セッションを受けてくださった方の感想をご紹介します。ヒーリングを受けるのが初めての方が8名。なにかしらのヒーリングを受けたことがある方が6名でした。以下は、いただいた感想です。
・冷たかった手足がポカポカした。
・体があたたかくなった。
・頭痛が軽減した。
・安心感をすごく感じた。
・すっきりした。
・リラックスできた。
・体のエネルギーの流れがよくなった気がする。
・眠くなった。
・あたたかかった。
・遠くへ行ってきた感じ、本来の場所へ戻っていく気がした。
はじめての方はとくに、あたたかくてとても不思議とおっしゃっていたのが印象的です。「どうしてこんなにあたたかいの?」と聞かれましたが、その時うまくお答えできなくて、エネルギーを熱として感じる方が多いのだなぁと改めて考えていました。
ご自身でもヒーリングの仕事をしている年配の女性から、「ヒーリングをしていると具合の悪い方のエネルギーをもらってしまうことがあるがどうしているか?」と聞かれました。私自身は、なにかをもらうという感覚はなく、エネルギーが流れて自分も気持ちよいという感覚しかないとお伝えしました。ヒーリングタッチでは、エネルギーに良い悪いはなく滞っているか流れているかの違いだと習うので、そういった意識でいるからかもしれないと伝えたら、「なるほど、そういう考えなのですね」と少し考えておられました。そしてその方は、「ヒーリングをするにあたっていろいろなテクニックを習うけれど、テクニックの種類よりは、根本的な存在としてのあり方、どれだけ目の前の方に思いやりを持てるかが大切だと思う。」と話されました。私も同じ考えなのでとても嬉しかったです。
鍼灸師の女性は、「手を使うだけでこれだけ安心感が得られるなら鍼治療はいらないかもしれないと感じた。」と話されました。安心感と鍼による治療は同じものではないと思うのですが、絶対的な安心感が治療につながることがあるということなのかなと感じました。ヒーリングタッチのすごさを感じていただけたようで、ほっとしました。お二人の看護師の娘さんをお持ちの女性は、「ヒーリングをするとする人が疲れませんか?」と心配されていました。ヒーリングタッチをするときは、天地とつながるイメージで準備を整えるので、自分のエネルギーを使っている感覚はなく、疲れないし、むしろ自分自身にもエネルギーが流れて元気になる感じがすることをお伝えしました。「自分も相手も元気になるのならそれはとてもいいですね」と興味をもってくださったご様子でした。
今回、ひとりで14人の方にヒーリングタッチをさせていただきました。イベントを通してほぼ休む時間も場所もなかったので、立ちっぱなしの施術となり、少し疲れはありましたが、常時身体が熱くエネルギーが自分にも流れている感じがして、なんとか無事に終えることができました。2018年にベーシックコースを受講してから、練習会には参加していましたが、身内以外の方にお金をいただいてさせていただくのは初めてでした。緊張したものの、初めての方にどんなふうにヒーリングタッチを説明しようかとか、騒がしく人目があるような場所でどう集中するのかなど、とても勉強になりました。このような貴重な機会を頂けたことに感謝しています。
ヒーリングタッチを学んで、大切な人や動物や植物などのエネルギーを感じたり、交換したりする感覚が身について、日々が豊かになっている気がします。ヒーリングタッチのエネルギーは愛なんだよねと、改めて学びを深めています。目に見えないものがすべてではないことを、忘れがちな私としては、ヒーリングタッチの学びはとても大切なものになっています。こつこつと楽しみながら、大好きな先輩方とこれからも練習と学びを深めていきたいと思います。ありがとうございました。
スピリチュアルケア講座第一回を受講して
2022年9月25日、スピリチュアルケア講座第一回をZOOMにて開催いたしました。西平直先生(上智大学グリーフケア研究所・特任教授、京都大学名誉教授)を講師にお迎えし、「スピリチュアルケア4つの理解」についてお話いただきました。「スピリチュアリティ」「スピリチュアルケア」の言葉や位置づけを整理して理解できただけでなく、ヒーリングタッチとの関係性や、その位置づけ、ケアを行うものとしての姿勢など、セラピストとして、対人支援者として、しっかりと受け止め考えていくべき内容でした。現在、アーカイブ視聴提供中ですが、ZOOM講座に参加されたHTSJ理事の感想をご紹介します。
子どものスピリチュアリティを考える〜第一回スピリチュアル講座を受けて〜
大木 恵美子 看護師、HTI認定ヒーリングタッチ・プラクティショナー、HTSJ理事
私は縁あって2年半前より意図せず保育に関わっています。子どもたちの多くは医療的なケアを必要としない身体的に健康で元気な子どもたちです。子供の健全育成は日本ヒーリングタッチ協会の活動分野の一つでもあるため、講座受講の後、子どもにとってのスピリチュアリティとはなんだろう?と考えてみることにしました。
人間として人生始まりの時を過ごす、“エネルギーの塊”のような乳幼児期の子どものスピリチュアリティについて、何を参考にして考えたら良いかわかりませんでしたので、職場で相談してみましたところ、福音館書店『子どもへのまなざし』『続 子どもへのまなざし』という2冊の本を紹介していただきました。児童精神学医の佐々木正美先生が著された本で、著者のお人柄が滲み出るような優しさを感じる内容でした。乳幼児期、未就学のこの時期に安全なスペースであるがままを受け入れてもらい、無条件に愛されるということがその後の成長発達にどれほど大切かという事を再認識できました。著者は、『乳児期の育児上のテーマは、ひとことでいうと「人を信頼することができるように育てる」という事』といっています。子育てに悩む親、子どもに関わる仕事をされる方だけでなく、全ての人に是非お薦めしたい本です。
西平先生は講座の中で、宗教であれ自然であれ音楽であれ、何かによって満たされたとか癒されたと感じるものは、心理学で言えば安心感のような、心理学者のエリック・エリクソンが「基本的信頼感」といったようなものに近いように感じるとお話しされていました。本書にもエリクソンの「基本的信頼感」、「ベーシック・トラスト」について触れられていました。そしてこれを読みながら、アメリカインディアンの子育ての教えというのを思い出しました。“乳児は肌を離すな、幼児は肌を離し手を離すな、少年は手を離し目を離すな、青年は目を離し心を離すな、どんなに遠くに離れても気を離すな”です。
子どものスピリチュアリティについては、やはりどうまとめたらいいのかわかりません。ただ、午睡の時間に天井を見ながら、ある時は積み木をしながら、またある時は部屋の隅で、またまたある時は外遊びで、私には見えない何かとコミュニケーション をとり、目をキラキラさせながら楽しそうに遊び込んでいる姿を見る事があります。そんな時、共にいる私も満たされた癒された気分になります。子どもが困っているように見えたり不快そうにしているなと感じた時以外は、出来るだけ邪魔しないようしようと心がけています。これは、緩和ケア病棟で 経験した「みて、わかって、まもる」というスタンスと少し似ているように感じました。子どもがその子なりの五感を使い、持って生まれ た個々の感覚を閉じ込め過ぎず、心地よい空間の中で満たされるまで遊び成長できるスペースを守る、そんな場に携わりたいと思 いました。
お読みいただき、ありがとうございました。*・゜゚・*:.。..mahalo’・*:.。. .。.:*・゜゚・*
スピリチュアルケア講座を受けた後に自分の中に生まれたもの
草村 淳子 看護師、HTI認定ヒーリングタッチ・プラクティショナー、HTSJ理事
西平直先生の講義の中で印象に残ったことは、「受け取る側のスピリチュアリティが開かれないと伝達されない」という言葉。そのためには、自分がどうなればいいのかと、問いかける機会となりました。
受講の後の出来事なのですが、ヒーラーとして「ジャッジしない」ように心がけてきましたが、日常生活でジャッジばかりしている自分について考えました。その時にふと、「価値観の違い」という言葉の中に、他人の思考の違いだけではなく、人それぞれのスピリチュアリティがあるのだ、という一言を足して考えてみました。不思議と対人への理解が容易になる感覚を得ました。何故だか表現できないのですが、とても神聖なもののように感じました。スピリチュアリティという言葉の中に、目に見えないその人の精神的な側面、エネルギー的な表現を見せられているような感覚を得ました。「価値観」という文字には、その人の人格、人生、考え方など他人に侵害されることのない大切なものが含まれている感覚が生まれました。
そして、ヒーリングタッチの「ハートの4つの属性」の「思いやり」について考えてみました。「他者を知る能力・・・」見かけの優しさだけではなく、相手の中にある神聖な部分、その人が「大切にしていること」が何なのかを理解しようと努めること、寄りそうこと。癒しの存在として自分ができる事は、スピリチュアリティについての理解を深めていくこと。それが、他人への慈愛につながり、自分の外側の見えない部分のエネルギーが「思いやり」に変化していくのではないか。講座を受けて、このような思いが私の中に湧いてきたのです。
お知らせ
HTSJ 2022・2023 スケジュール
10月16日 リアル練習会(東京)
10月22日 ZOOM勉強会
11月26日 リアル練習会(東京)
11月22日 ZOOM勉強会
12月10日 ZOOM練習会
12月11日 リアル練習会(東京)
1月7日-8日 ヒーリングタッチ・アドバンスI (東京)
1月28日 ZOOM勉強会予定
1月29日 リアル練習会(東京)
ボランティアスタッフ募集
HTSJでは、ボランティアスタッフを募集しています。作業時間や内容は、ご希望やスキルに応じます。作業分野としては、①各種講座運営、②企画、③広報・宣伝、④経理・財務、などです。ご応募、ご質問は、お問い合わせフォーム までご連絡ください。
☆皆様からの寄稿をお待ちしております。
ヒーリングタッチの実践、応用、練習会の体験など、是非、お寄せください。 ご投稿、ご連絡、お問合せ先:お問い合わせフォーム
HealingPresence –HTSJ会報誌- 年4回発行
編集チーム 鈴木幸子、大木恵美子、伊東和香子、草村淳子、山本晴美、戸田美紀